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2023年のバイクライフを振り返って

12月も半ばを過ぎ、今年もそろそろバイクの乗り納めかなと思い、カブ110NWJCコンプリートで出かけました。正午から乗り始めたからちょい乗り程度を考えていたけれど、結局高山まで走ってしまい年の最後までつい走りすぎてしまう休日を過ごしました。

この日は今まで通り過ぎていた道をとりあえず通ってみる、をテーマに気が向いたルートで楽しみました。

バイクを乗り出した頃はスマホのナビアプリは当てにならなくて迷ったら見てみる程度でしたが、最近は到着時間もかなり正確で、事前にチェックしてから走ったりすることも多くなり、土地勘がついてきたという事もありますが迷うことが少なくなってきたと感じました。

その反面、走りながら気づいたことや自分なりに気になった場所は少なくなったような気がして、予定の決まっていないお出掛けの際にはスマホはしまって、天気もルートも状況見て判断なんてことが増えてきました。

気になった場所を見つけたら一度通り過ぎても引き返してみたりして、それで見たものがすごいものでなくても良くて、より多くのことを感じて受け取りたいというのが最近の私のバイクの楽しみ方になっています。

ここは走ったことないなぁと思って行ってみると、実は数年前、乗り出してすぐの頃に走ったことがあったことに気が付いた、なんてこともありました。

写真を撮ろうと止まった場所に見覚えがあって、家に帰って写真を見返したら全く同じ構図で撮っていてちょっと笑いましたが、乗り始めの頃にこんなところに来てたんだなぁと思い出すと、ちょっと初心者の頃の新鮮さを感じながら楽しめるような気がするこの頃です。

じっくり付き合っていく楽しさ

今年を振り返りますと、昨年転倒してしまったために新車のカブを慣らしのために走らせ、また、SL230TMの方はキャブが不調といった状態で、ちょっと気乗りしないような気分で一年が始まったのを思い出します。

春が近づいた3月にはそのSL230TMで西へ向けて日帰りで1000㎞近くのツーリングを走り、私の定番になってきた富山方面への初夏の麦畑ツーリングも楽しんできましたが、その時期になってもまだ解消せず、意外と長い間理由を掴めずいたのが今年の前半のバイクライフだったように思います。

通常ショップにお任せする部分だとは思っていましたが、自分でもバイクの仕組みを理解していきたいという気持ちがあり、自身でメンテナンスしてみたいと伝えていたため時間がかかったのですが、構造的な部分を勉強し、アドバイスも頂けて結果的に以前より良いコンディションに整えられたことはとても得がたい経験だったと思います。

悩みながらも勉強してセッティングを試しながら乗っていたため、キャブレターの各部の構造と役割という知識的な面と、セッティングによる燃調の濃い薄いといった感覚的な面の両方を養うことができたと感じていますが、知性と感覚のどちらかだけではなく、お互いがお互いの裏付けとなることが大事なのではないかと思います。

趣味なのにこんな風に悩むようなことはしたくないと思う人も多いかもしれませんが、私にとっては楽しむために理解しようと一生懸命になれることもひっくるめてバイクが好きで、それを応援してくれるお店があるおかげで楽しめています。

現行車両ばかり扱うお店やメーカー系販売店に行ってこんなに旧いバイクで不調だと言えば乗り換えの方を勧められるでしょうから、対応してくれる環境がなかったら一台のバイクについてじっくり理解を深めながら楽しむという事は難しいだろうと思います。

バイク好きのタイプもそれぞれですが、自分のスタイルみたいなものがだんだんと分かってきたなと感じています。

来年の楽しみ方をイメージする

秋にはカブコンプリートでも西へロングツーリングに行くこともでき、今年一年でカブコンプリートType4もだんだんスムーズに走らせられるようになってきました。

長距離のツーリングをいいペースで走り続けるうち力の抜き方が分かってきた気がしますが、カブに乗る時だけでなくSL230TMに乗る時も生かすことができてきて、一日のツーリングをよりリラックスして楽しめているように思います。

余裕ができればその分多くの事を感じられると思うし、それは安全に走れることにも繋がっていて、昔のような走行中のヒヤリは随分少なくなってきているように感じます。

今年残念だったのはNWJCのバイク仲間のみなさんで行っていたカブコンプリートでのキャンプに参加できなかった事でしょうか。

2020年にコロナが流行してからほとんどキャンプをしていませんでしたが、旅バイク仕様になったカブコンプリート、調子を取り戻したSL230TMで来年はキャンプツーリングを再開して楽しみたいなと思っています。

レポート S・O

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