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新型 カブ110NWJCコンプリートTypeIVを楽しむ

  • 3月中旬にホンダSL230-TMで定番の西を皆と楽しんだS・Oさんより、カブ110NWJCコンプリートType3からType4へ乗り換えてのエンジンフィーリングをはじめキャストホイールやブレーキの違いなども含み、カブ110NWJCコンプリートの魅力やバイクライフを満喫されている日々のレポートが届きました。

昨年末にJA62ベースの「カブ110NWJCコンプリート TypeIV」へ乗り換え、通勤・ツーリング共に楽しんでいます。冬に納車だったためまだ距離はあまり乗れていませんが、現在1,800㎞ほど走行して、段々と軽く回るようになってきました。

前モデルのJA42が生産終了し、新型はABS付き、キャストホイール化、新型エンジンという仕様になると聞いて、ちょっと好みじゃないかも...。と感じ、最後のスポーク仕様のType3で楽しみたいと思ったのがカブ110NWJCコンプリート購入のきっかけでしたが、乗り換えてから感じている事を書いてみようと思います。

扱いやすさに魅力を感じる

新型のキャストホイールについては、カブならスポークホイールでしょ!と思う部分もありますが、アパート住まいで冬の間も走りたい私にとっては、融雪剤を洗い流したいのにメッキのスポークはメンテナンス面では大変だと感じていました。帰宅してすぐ洗うというのが難しいので、数年乗ったSL230TMのスポークには錆が出てしまい、何とかきれいにしたいなと思っているところです。

それと比べると塗装のキャストホイールは拭き上げも楽ですし、パンク時はチューブレス用のパンクキットで対応でき、ツーリングを楽しむこと考えるとキャストはキャストで良い部分があるなと思います。

走った感じは前より路面の段差などを感じやすい気がしますが、いやな感じはなく、カーブを曲がるときのフィーリングからしても剛性が高くなっているのかなと感じます。

また、これまで前後ディスクブレーキに慣れている身としては、以前の前後ドラムブレーキよりもフロントディスク仕様は扱いやすく感じます。

誰にとっても受け入れられる改善点はスピードメーターだと思います!デジタルの時計、燃費計、特にトリップメーターが追加されて給油のタイミングが掴みやすくなりました。

ちなみに燃料計もデジタルになったのでType2・3のように給油したときに満タンを振り切ることはなくなりました(笑)

新しいエンジンのフィーリング

お店でバイクを受け取り帰宅する際、なんかエンジンの感じが変わったと思っていましたが、力強くなっていると感じたのは坂道を登るときの失速の少なさでした。

私の自宅はどこから行っても坂道なのですが、Type3の時はトップのまま登ろうとすると徐々に失速していく坂でも今回のType4では加速はしないけど失速しない!

走り慣れた道を走っていると、Type3の時よりシフトチェンジが少なくゆったり走れている気がします。つい仕事の昼休みにチョイ乗りなんかしてしまうと、このままどっか出かけちゃだめかなぁ...。と思ってしまっていけません。

何かで、「バイクの魅力は日常を抜け出して非日常の世界を楽しめることだ」という見出しを見たのですが、カブ110NWJCコンプリートの良いところは、こんな日常感覚のままどこへでも行きたくなることではないかと思っています。

流石に途中で仕事場から抜け出すことはなかったですが、お昼は近所の梅の花や桜を見に行くのが最近の楽しみになっています(笑)

新車の時点では力強くてもエンジンが重く感じていましたが、各ギアでしっかり回して使っていくうちに低速ギアも軽く回るようになり、走りだしの軽快さが増しています。

「新車が一番いい状態なわけではない」という高田さんの言葉を思い出し、確かに、と納得しています。特にエンジンをしっかり使って走るカブではその変化が分かりやすいのではないかと思っています。

また、前回にカブ110NWJCコンプリートについて書いた時にはスクリーンやナックルガードを着けていない時の事が大半でしたが、寒い時期に走らせるとこの防風効果は特にありがたく感じます。

大きなナックルガードはちょっと目立つ感じがして、冬の間だけで夏とかは小さいのに変えてもいいかな、なんて思っていたんですが、手だけじゃなく腕に当たる風も感じにくく、小雨でもあまり気にならないのに気付いてこれは季節に関係なく手放せません!

私の好きな言葉の一つに、「Form Follows Function」という言葉があります。形態は機能に従う、と訳されるようですが、機能性を追求していくと自ずと物の形やデザインは決まってくる、というような意味合いです。

装飾のためのデコレーションパーツではなく機能性重視で形作られるNWJCのツーリングマスターやコンプリート車両は旅バイクとしての一貫したスタイルを持っているように思います。

新型のカブ110NWJC コンプリートはより機能性が高まり旅バイクとしての魅力もより増していると感じています。

乗り換えのきっかけ

カブ110NWJCコンプリートのType3が納車されたのが2022年の春だったので、一年も経たずに新型に乗り換えでしたが、評判が良くて乗り換え、ではなくてType3での事故が理由でした。

特に急でもないカーブを曲がっている時でしたが、路面の凹みを踏んだ後、徐々にハンドルが振れて、減速させることが出来ず車両ごと道の脇に突っ込む形で転倒。

草の生えている方へ突っ込んだのが幸いしてか体は軽く打った程度で擦り傷や後々の痛みもありませんでしたが、車両の方は打ちどころが悪くフロント周りが破損しフレームの歪みまで...。

車両だけで済んで良かった、と思えてはいるけれどトップケースの補修痕を見ると情けないような悔しいような。

カブの短いサスではショックを吸収しきれなかったのがハンドルの振れに繋がったのだろうと考えていますが、曲がりやすく軽快な走りにカブ110NWJCコンプリートなら楽に走っていける、と甘く見ていた部分が大きい気がします。

以前に飛騨のアツシさんが「僕んちのバイクライフ」の中で大型ツアラーの時に遭った事故について書かれていましたが、大型・小型で起こり得る要因の違いはあれど、いったん公道に出れば同等のリスクを背負うのがバイクです。

一度勘違いして痛い目を見た身としては、楽しい時間の中にもいい加減な操作になっていないか振り返る気持ちを持ちたいと思っていますが、それだけでなく現在のファッションアイテム的な流行でカブシリーズに乗り出した方たちの中にひどい事故に遭われていないか心配になる時もあります。

これからもよりバイクでの充実した時間、四季の景色をダイレクトに感じられる喜びを楽しんでいくにはどうしたらいいかと考えると、このバイクの振る舞いを感じ取ろうとすること、ライダーとして日々スキルアップすることだと思います。

バイクを楽しみたいという素直な気持ちで充実した日々を過ごしたいと思っています。

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