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岐阜県 S・Oさん / VTR

VTRに乗り始めて3年が過ぎたギター職人のS・Oさんは、VTRがことのほかお気に入りのようです。VツインのVTRと単気筒のSL230TMを所有されて其々の良さを楽しみ、SL230TMではキャンプツーリングを楽しまれています。

大型バイクもW650に乗られていましたが、W650と比較してダウンサインジングされたVTRの車格は大型バイクには無い気楽さや手軽さもあり、バイクをより身近に感じる良さを実感されたようです。

しかし、年式、走行距離などにより「こんなものです。特に問題はありません。」と云われて、「こんなものなのかなぁ~」とVTRの違和感に関して疑問をもたれていたようです。メンテナンスによりコンディションを整えてVTRを楽しんでいるという情報も無く、納得は出来ないけれど妥協して・・・という状況のようでした。

VTRでもSL230TM同様にキャンプツーリングも楽しめるよう、VTRを感性で楽しむための第一弾としてエンジンコンディションを整え、その後段階的にメンテナンスを施し、その経過も楽しみたいとの依頼がありました。

SL230TMに乗り始めてからメンテナンスにも興味をもたれて、サンデーメカニックとして自らが楽しんで簡単なパーツ交換などをされて、足回りなどの調整にも挑戦してライディングにどのように影響するのか、その変化についても興味津々のようです。

エンジンコンディションを整えてからのツーリングで、扱いやすくなったVTRとの距離が近くなり、お気に入りのVTRでこれからさらに楽しめると実感されたことは、バイク屋North Wing JCとしては何よりです。

乗り始めから現在のVTRについて想うことなどについて、レポートを寄せられましたのでご覧下さい。

お客様の要望

VTRでもSL230TM同様にキャンプツーリングも楽しめるよう、VTRを感性で楽しむための第一弾としてエンジンコンディションを整え、その後段階的にメンテナンスを施し、その経過も楽しみたい。

お客様のインプレ

3年前と今のVTRに想う

私のVTRは、ディーラーと言われるHONDA専門店にて新車で購入し、納車後は点検などでも問題はないとのことで、タイヤやエンジンオイルなどの消耗品交換のみで特に何の調整もないままに乗っていました。

5,000kmを超えたあたりで足つきが妙によくなり、これでサスが馴染んできたのかと思っていましたが、路面の凹みではドスンと大きくお尻が沈む感じになり、遠めのハンドルに手を伸ばした姿勢も相俟って、長く乗っていると腰や背中が痛いという感じでした。

また、走り出しはググッとシートが下がってから進み始め、ブレーキはフロントフォークが沈みこむばかりという様子で、車重は軽くても走りは鈍かったように思います。

それでもあちこち走っていましたが、今思えばかなり曲がりにくく、前後のサスはヘタっているといえる状態だったと思います。

初めてNWJCのVTRに試乗させてもらったのはVTRに乗って一年ほど経った頃で、大型二輪免許を取得し、VTRには物足りなさを感じているけれど、でもまだ手放す気にはならなかった、そんな時でした。

電話で、NWJCのHPを見てVTRのメンテナンスが気になっている旨を伝え、既に手元にバイクはあるのに試乗を希望するのは冷やかしのようで気が引けていたのですが・・・・「お店(NWJC南店)に来れるなら、まずは乗ってみて違いを体感してください」と言ってもらえました。

跨った瞬間から姿勢やサスの動きが違い、加速や曲がりやすさは別物で、シフトアップするとふわっと速度が乗っていく感じは軽快そのもの。

社長からは「ETCなどのアクセサリは追加しているけど特別なパーツ交換などはしていないし、君のもこうなるよ、ちょっとずつやっていくといいよ」と言われ、全部まとめてお任せではなく、乗り換えはしないで少しずつ理解しながらもっとこのVTRを知ってみたいと思いました。

20,000kmを超えたVTRをメンテナンス

VTRを新車で購入して走行距離も20,000Kmを越え、これを期にNWJCにて初めてバルブクリアランスも含みエンジン調整を行ってもらったので、その違いを感じながらツーリングを楽しんできました。

エンジン調整と共にタイヤ交換もしてもらったので、タイヤの慣らしのことも考え、まずは岐阜の街中を抜け、のんびりと滋賀県から福井に向かい九頭竜に抜けるルートで走りました。

Go,Stopの繰り返しが続く街乗りでは、以前と比べて走り出しのクラッチの繋がる瞬間がわかりやすく、スロットルの開け始めから力が伝わっているのがわかります。

以前はスロットルを開けながら、そろそろ繋いでいいかな?と思いながら走り出す感じだったのですが、リアスプロケットの丁数が増えたような力強さでメリハリがあって走り出しが楽しいという印象です。

道中、走ったことのない道を通ってみたら途中から未舗装路でしたが、2速あたりでゆっくりスロットルを開けて走ってみると、低回転でもリアタイヤにしっかりと駆動力が伝わっているのがわかり、回転数をあげなくてもじんわりとスロットルを開けると安定して走ることができました。

結局、倒木などでその先が怪しかったので引き返しましたが、エンジンコンディションが整ってから軽快感も増して扱いやすくなり、道を選ぶことも無く楽しめてVTRでの行動範囲が拡がり始めています。

秋の景色の開田高原へ

また次の日は、ススキの揺れる秋の景色を期待して開田高原へ走らせました。

R41を北上していくと途中に鳥居が連なって見える神社があるのですが、入りにくい道で気づくとすぐ過ぎてしまい、また今度といつも思っていました。
今回も一度通り過ぎたのですが、今日は・・・と思いUターンして寄ってみました。

その後も秋桜が綺麗だったり、気になった脇道に入って行ってみたりと、目に留まった場所を通り過ぎてはUターンを繰り返しましたが、なんだか前より安定していて引き返すのが苦ではなく、写真を撮ったりして秋の景色を楽しむことができました。

峠道のくねくねと曲がった道の登り下りを走っていると、つい最近ネットオークションで手に入れたリアサスに組み替えたことで、今のサスの設定がいまいちだなぁと感じるところもあり、エンジン調整により特性が変わったVTRは扱いやすく、前後のサスの動きも感じられるようになりました。

そういったことを感じてくることも今回の目的で、前後のバランスがとれてなさそう、ここを調整したらもっと良くなるのかな、と、よりVTRと親密になれるポイントを探すのも楽しみの一つかなと思うようになりました。

3年経ってこれから…

VTRのルックスは親しみがあり、足つきも良く160kg程度という車重は気楽でとても気に入っています。ライダーとしての私はまだまだという感じですが、メンテナンスと各部の調整を行なった今のVTRはより親密に感じ、 “これから、さらに楽しめるようになる” そんなバイクだと思っています。

この記事の車輌・パッケージ(仕様が異なる場合があります)

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