SL230 ツーリングマスター
車両概要
トータルバランスを高めたSL230ツーリングマスター
バイク屋ノースウイングJCは、バイク乗りとして自らの実体験に基づいてSL230に独自のメンテナンスやモディファイを行いました。発売から20数年経った旧いSL230をチョイ乗りからロングツーリングまで気負うことなく楽しめるようトータルバランスを高めてSL230ツーリングマスターとして蘇らせました。
ライダー目線とメカニックの実体験から
あるベテランライダーの話
ビッグバイクで長年バイクライフを楽しんできたベテランライダーが、お気に入りのバイクを前にこれも新車から20数年乗り続けて愛着がある。しかし、私も同じように20数年が過ぎて50代半ばを超えて体力の衰えも自覚しているから・・・と語り始められました。
250や400クラスを乗ってツーリングを楽しんでいたころは、きれいな景色に出会うと止まってよく写真を撮っていたが、これに乗り始めてからは止まることが億劫になり写真を撮ることも無くなった。今思えば残念なことをしたが、ビッグバイクでは止まることは億劫になり只ひたすら走る事ばっかりだった、と話されていました。
これからのバイクライフを考えると、昔のように良い景色に出会えばバイクを止めて写真を撮り、ビッグバイクでは入り込むことも無かった脇道へも入り、昔のように気軽にバイクライフを楽しみたいから排気量や車格を下げるダウンサイジングを考えているとのことでした。
大柄でハイパワーのビッグバイクに乗るベテランライダーからは、このような話を聞く機会が増えています。
バイクの楽しみ方は十人十色ですが、ソロでツーリングを楽しまれているベテランライダーは、お気に入りのバイクとの会話を楽しみバイクライフの良き相棒としての関係を巧く築かれています。しかし、ライダーとして歳を重ねて経験によって補えることと、年齢による身体能力の低下と体力的に無理をしてはならないことを熟知されていますからダウンサイジングを考えられるのは当然の成り行きのようです。
速さより心地好さで愉しむために
気負うことのないバイクライフを楽しむ
取り回しが思うようにならない車格や車重で、足がつかないようなシート高、ハイパワーでゆとりはあっても余すことなく使えないストレスなど、昨今のバイクは其々のカテゴリーに特化してスペック的に高性能化が進み大型化する傾向にあるようですが、日本の道を気負うことなく自由気ままに楽しむにはビッグバイクが最適なのでしょうか。
憧れや好奇心から乗り始めたビッグバイクは、一気に遠くへ走ることに感動を覚え楽しめた頃もありましたが、ライダーとして歳を重ねるうちに車格や車重に負担を感じてバイクに乗る事が億劫になり、排気量や車格をダウンサイジングして、気負うことのないバイクライフを考えられているライダーが増えています。
蘇るSL230
バイク屋ノースウイングJCはバイク乗りとして自らの実体験に基づいて独自のメンテナンスやモディファイにより、発売から20数年経った旧いSL230をチョイ乗りからロングツーリングまで気負うことなく楽しめるようトータルバランスを高めてSL230ツーリングマスターとして蘇らせました。
ビッグバイクに比べると重量は約半分の110Kgで、排気量は230ccでリッターバイクの4分の1以下と非力ですが、速さより心地よさで走り続けて、立ち止まることも厭わず、道を選ぶことも無く、自由気ままにバイクライフを楽しむことをテーマに、余すことなく使いこなせる軽量コンパクトな車格へのダウンサイジングは、歳を重ねたベテランライダーにはどのように映るのでしょうか。
ビッグバイクを楽しみ、SL230・XR230でトレッキングごっこや林道ツーリングも楽しむベテランライダーたちと共に、ツーリングマスターとして蘇ったSL230でダウンサイジングによる新たなバイクライフについて考えていきたいと思います。