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2023 僕んちのバイクライフを振り返る

2023年の幕開けは、110NWJCコンプリートで氏神様と飛騨一ノ宮へ初詣に行くことから始まったが、僕んちの本格的なシーズンは、融雪剤の影響が遅くまで残り少し遅いスタートが恒例となっている。

シーズンINに向けて、お気に入りの相棒を、これからも長く楽しむためにと提案された足回りのバージョンアップが、これほどまでかとヘルメットの中でにやけつつ、2バルブ特有の低速域からのレスポンスが楽しいエンジンとの調和で心地よい走りを楽しめるSL230TMは準備完了。

春の部

4月には異色とも言えるCB400SSツアラー仕様NWJCオリジナルのCB400ss-ツーリングマスター(TM)でS・Yさんと高田さんに僕の3人で飛越ツーリングが実現した。

飛越街道を希少なCB400ss-TM3台がキビキビと軽快に走り抜け、散居村の絶景と田植えの終わったばかりの平野の中を寄り道しつつ、気ままに走り、締めくくりはピクニック昼食がてら立ち寄った湿原で、カブ110NWJCコンプリートType4で北上してきたS・Oさんとピンポイントで出会う奇跡を体験した。

同じ4月に今度はSL230TM2台で、カミさんと共に散居村の風景を見に行き、CB400ss-TMとは違ったフィーリングを楽しんで走りつつ、ロングソフトクリームを近くの道の駅で味わい、鯉のぼりの群れとレトロな建物でちょっと寄り道をして飛騨に戻った。

夏の部

6月は山ばかりを走ったので次は海でもと能登へ、ジブリファンのカミさんに目の付いたある岩を見てもらい気分上々で更に能登の先へとそれぞれのSL230TMを進め、今度はでっかいイカと記念撮影。そこから帰路につきほぼ一気に200km程走って飛騨まで戻った。

途中カミさんに『疲れて無いか』なんて声をかけたが、SL230専用のスクリーンとカミさん専用の特注シートがすごく好調のようで『休みはいらんよ、走っとった方が気持ちいいし』と返ってきた。

ツーリングマスター化前の車両なら絶対あり得ない発言。防風効果の高さにより疲れ知らずで走れることは、CB400ssからSL230に乗り換えるきっかけにもなった一因でもあり、今年も軽快な走りのSL230TMはカミさんのお気に入り。

そうこうしていたら、カミさんは『山菜茶漬け』(茶道&山野草観察&緑地ガイド)で忙しくなり、更には記録的な猛暑なんて聴き慣れた時期となってしまい、少し夏眠・・・・・。

8月はそんな合間をぬって、久々に安房峠越えに110NWJCコンプリートとSL230TMで行ってみた。トンネルの無かった時代は、松本方面へ行く時は必ず通ったあの峠、カミさんが2輪免許を取得した時はもうトンネルがあり旧道へは行く必要が無かったので、今回が初の安房峠となった。

僕はせっかく旧道へ行くならとカブ110NWJCコンプリートを走らせて、つづら折れのワインディングではカミさんのSL230TMに後ろからあおられつつ登っていった。

安房峠の旧道は、なんだか懐かしくバイクに乗り始めた頃を思い出すことができた。

いっぽう旧道をSL230TMで初体験のカミさんはどうかなとバックミラーを見ると、かなりスムーズに下りも良いペースで着いてくる。安房峠の感想を聞いてみると、『免許取り立てで強引に連れて行かれた天生峠を思えば、一桁国道みたいなもんやさ』と涼しい顔で答えてきた。

あの頃のSL230はトレッキング仕様で、足つき最優先の超ローシートと、歩くよう速度を最優先したファイナルレシオで、今とは全く別物の車両でのツーリングでは『そりゃ走りにくいはず』の一言に尽きる。

あの頃のSL230トレッキング仕様により、ライダーとしてライディングのための五感が覚醒するキッカケとなったことが、カミさんのライダーとしての原点があるから僕んちのバイクライフが成立して充実していると思う。

SL230が我が家へ来たときのスタンダード状態から家族の一員としてトレッキング仕様となり、ツーリングマスターへと成長していった過程と共にライダーとして育った過程も体験しているからこそ、SL230TMがお気に入りであるのだと思う。

秋の部

少し涼しくなっても、天候不順と『山菜茶漬け』は続き、僕んちのバイクライフは中々Goできなかった。

そうこうしていると、あっという間にかなり涼しい秋となった。

10月、恒例となったカブ110NWJCコンプリートでのキャンプの話しが持ち上がり、今年はどこにしようかと色々と思っているうちに高田さんが新しいテントを試したいとのことで急遽昨年と同じあの場所へ!

急遽のためいつものメンバーで都合が合う6人で、西やんの07プロトタイプ仕様?からType2・3・4と初期型から現行モデルの110NWJCコンプリートが勢ぞろい。山間キャンプでは、紅葉の山並みの中で尽きることのないバイクの話で盛り上がり楽しい時間を過ごすことができた。

そうそう、今年は山間でクマの出没が相次ぎまして、キャンプ場は大丈夫かとの話もあったが、オオカミのいい匂いのする獣対策をキャンプ場に施し、危険回避! 西やん、ありがとうございました。

冬の部

もうすでに、師走・・・新年を迎えるための?清め塩散布も始まり飛騨の2023僕んちのシーズンは終了となった。

僕んちの2023シーズンも良き経験と思い出で終わることができたが、何といっても「俺が楽しむために」と、バイク屋のライダー目線の想いをコダワリで具現化して楽しんでいる、欲張りなおっさんライダーの高田さんの影響が大きい。

軽量でコンパクトなSL230は、2バルブエンジンの特性の良さは四つんばいでよじ登るような斜面でもポコポコと登っては下るSL230トレッキング仕様によるトレッキングごっこでライダーの感性が磨かれ鍛えられた。そのSL230が、欲張りなオッサン仕様からSL230TMへと大化けしたのは皆の知るところである。

CB400ssもSR500TMと同様のツーリングマスター仕様へと深化させることをお願いしたところ、自らが楽しむためにと、SR500TMをも凌ぐCB400ssTMへと大化け、しかも何度も深化させてその走りは想像以上で、希少なCB400ss-TMに乗るS・Yさんも納得のこと。

メーカーのスタンダードからでは想像もできない、実体験に裏付けられた僕んちのSL230TMとCB400ss-TMにカブ110NWJCコンプリート。

エンジン・ブレーキ・ハンドリングで違和感など無いバイクとの調和は、必要十二分なキャンプ装備を積載して、それでもその車両のフィーリングと性能を落とすことなく違和感や不安感など微塵もない、まさに速さより心地よさの旅へと導いてくれた。

バイク屋としてバイクを売ることよりも、乗り始めてから始まるバイクライフを満喫するために如何に価値ある1台に仕上げる事ができるかと、30数年来そのコダワリは変わらず実体験に基づいた提案はすべてに納得ができて僕んちのバイクライフは充実している。

それは、高田さんが言うところの「速さより心地よさ」「何かに特化しない曖昧さ」「和洋折衷のような大らかさ」を体感・体験したことのある方なら理解して頂けると思う。

いつものメンバーの皆、今シーズンも色々とありがとう。2024シーズンの雪解けを待ちたいと思うが・・・。

たぶん、雪解けを待ちきれずアッシ自称恒例のカブ110NWJCコンプリート元旦初詣ツーリングは行ってしまうのだろうな・・・カミさんに『ハイハイ、行ってらっしゃい』と呆れられながら。

それにより僕んちのシーズン2024がゆっくりと始まるから来年もヨロシク!!

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