ぼくんちのバイクライフ
飛騨のアツシさんから、カミさんと共に深化したSL230ツーリングマスターを楽しむようになってから、CB400SS-TMやカブ110NWJCコンプリートも交えて、今までにない魅力的なバイクライフが始まり、コロナ禍にも負けず素敵なバイクライフを過ごされている「僕んちのバイクライフ」のレポートが届きました。
ここ数年の間に僕とカミさんのバイクライフは大きく変化した。数年前のことですが、NWJCにて高田さんの欲張りなおっさん仕様(SL230-ツーリングマスター)に乗った事がすべての始まりとなった。
10数年前SL230トレッキング仕様でトレッキングごっこを楽しみ、人車一体となるライディングの原点に触れたことが、その後のバイクライフに大きく影響しているが、当時そんなことは思ってもいなかった。
SL230トレッキング仕様とは異なる、ロングツーリングが出来るよう大型のリアキャリアKitとスクリーンが装備されたそのSL230TMに乗った時、とにかく乗りやすく、何がどのように違うかはまったく検討がつかなかったが、ファイナルレシオの変更やシートの違いだけではない事はすぐに判った。
SL230ツーリングマスター
トレッキングごっこから始まり、操ることの面白さを味わいSL230TMに深化して臆すること無く、てんこ盛りの荷物を載せてツーリングに出かけられる。その度に感じるのは、SLってこんな風になってしまうのか!と、驚きです。
カミさんもSL230TMに乗ってみるとCB400SSよりも長距離が楽に出来ることが不思議だったようで、車格や排気量だけではないことを知る。それと同時に、CB400SSからSL230TMへとダウサイジングして、新たなバイクライフが始まった。
僕んちにはSL230TMが2台となり、カミさん仕様のSL230TMは、今まで躊躇した山道もゆっくりと登り、そこで味わえる充実感は山野草に囲まれた至福の時間を与えてくれている。
最近では一人の時でも、カブ110NWJCコンプリートを駆って季節の山野草を求めて楽しんでいる。
ハイスペックへの憧れと斬新な外観に魅了され、XL250RBAJAからBMW R1100GSまで、林道を駆けまわった時期もあったが、もういい歳のおっさんになって痛い目には遭いたくない。憧れだったアフリカツインでは林道へ入ることすら考えた事もない。
それよりも、ふらっと出かけて新たな道の発見や、そこに広がる景色を楽しむ方が今の自分に合っていると気が付かせてくれた、「気負わない」「競わない」のSL230TMは最良の相棒です。
旧くなったSL230でも、高田さん流の独自のメンテナンスとモディファイで調子を整えてSL230TMへと深化させると、不思議にも大人のバイクライフにはベストマッチングすることを実感する。
今年も、流行病の影響でなかなか遠出ははばかられるが、近場へピクニック気分で出かけて、景色の良いとこで青空ランチ、そこでの話題は通った道で見つけた草花の話。
『あれ、カミさん・・・・以前まで走っていてそんなに余裕があったか?CB400SSの頃は・・・』ダウンサイジングにより、気負うことなく楽しませてくれる一台との出会いが、充実したバイクライフとして価値ある時を与えられているように思う。
CB400ツーリングマスター
CB400SSは、13年前にカミさんとロングツーリングへ行けたらとの思いから購入、出雲へ行ったり能登へ行ったりもしたが、近年はカミさんもほとんど乗らなくなっていた。
やはりカミさんは少し重いと感じるようになっていたらしい。まぁ今は、お気に入りのSL230TMへのダウンサイジングと、ソロではカブ110NWJCコンプリートに乗ってご機嫌なのが、カミさんの最近のバイクライフ。
CB400SSのツーリングマスター化への発端は、昨年5月に高田さんの駆るSR500NWJC-TMと一緒にツーリングに行き、僕のCB400SSもこんな風になるとSL230TMとも違った新たな楽しみ方があるかもしれない!という欲張りな思いからであった。
それは、高田さんから誘われた時点で容易に想像できた僕の反応だったのかもしれない。
それから、約一年の熟成を経て深化したCB400SSが今年の春起動し始めた。エンジンコンディションに始まり、ロングツーリングには絶対欠かせないスクリーン、キャリアKit、コンフォートシート、ライディングポジションも含め、各所にてんこ盛りの実体験仕様を盛り込んで頂き、CB400SSはNWJC-TM(ツーリングマスター)へと深化して再会となった。
TM仕様となってのファーストコンタクトは・・・ん・・・?これまでのCB400SSは何だったの?出足も力強くグンと飛び出し!高回転域でも中速からしっかり伸びてノッキングしなくなっている。
それはSL230TMにも似て、自由気ままなバイク旅を連想させる扱いやすさとなっていた。ヘルメットの中の満面の笑みは、他人からみたら、さぞ滑稽だったのではと思うが、ヘルメットがそれを隠してくれた。
素敵なバイクライフのために
今回、CB400SS-TMへの深化の過程をまじまじと実感して、基準となるコンディションの大切さや、トータルバランスの重要性、それを最大限生かすための装備を今更ながら再び実感したが、CB400SS-TMやSR500NWJC-TMも同じモダンクラシックでありながら、バイク旅必須の積載力を高めて積載時の操縦性と安定性を高めてトータルバランスを整えて、道を選ばず自由気ままにフィールドを拡げて楽しめるツーリングマスターという発想は今まで聞いたことも見たことも無い。
高田さんは何故こんなことを思いつくのだろう。そのことについて聞いてみると・・・。
「バイク屋のバイク乗りとしての実体験により、想像力は創造力となり、五感が刺激されてインスピレーションの源かな・・・。」と、いつもと同じで、意味不明ではあるが何となく分るような気がする。
また、要望には痒い所に手が届くがごとくのピンポイトの対応や提案にはいつも驚くばかりです。
何度かCB400SS-TMを走らせるうちに解ってきたことが、『これが真実(ホント)のCB400SS』良き相棒との出会い!で、ソロでのロングツーリングは、アフリカツインよりもCB400SS-TMのほうが自然に思えることに違和感はない。
バイクのスペックをいろいろ聞いてくる面々はおりますが、スペックでワクワクするのは、購入し手に入れるまでの所有欲であるように思う。
十人十色でそれぞれに価値観があると思うが、そのバイクにどんな楽しみ方を求めているか、手に入れてから本来の性能(グッドコンディション)や潜在能力を引き出す環境として、ライダーとしての目線で対応して頂けるバイク屋さんがあれば、乗り込んでどんどんとワクワク感が増していく本当の意味での楽しみがあるように思う。
しかし、バイクに乗らない楽しめないバイク屋さんでは消耗品のパーツ交換など色々なことができても、絶対に分らないことがあることが解るようになってきた。
高田さんからいつも言われることで、「車格、スペック、価格、ブランドに頼らず、流行りすたりに惑わされず、お気に入りのバイクによるバイクライフに自信と誇りを持てることが、素敵なバイクライフということなんやで」の本当の意味が、僕んちではカミさんともども、それぞれのバイクライフを通じて解るようになってきたように思う。
ありがとう、素敵なバイクライフです。