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SL230トレッキング仕様を旅バイクのツーリングマスターへ

飛騨に住む私の2019年バイクシーズンは、雪解けと共にでは無く3月某日に1本の電話を掛けることから始まった。

それは、山坂を歩くような速度で上ったり下ったりしながら、五感で操る難しさと楽しさを教えてくれたSL230トレッキング仕様が、欲張りなおっさん仕様から更に深化したSL230ツーリングマスターについて、NWJCの高田さんに電話したことであった。

SL230は、操る楽しさを実感させてくれたトレッキング仕様で長年楽しんできたが、高田さんが云う、気負うことなく自由気ままにフィールドを拡げて速さより心地よさで楽しめる旅仕様など、考えてみたことも無かった。

高速道を走れば直進安定性も無く、ハンドルにしがみつくようにして走るSL230で、クタクタの足回りにキャンプ道具などを積み込んで遠くへ出かけて旅を楽しむ・・・?どうすればそんな発想が生まれてくるのか、その事も聞いてみたいことであった。

それは、随分と簡単な話で終わってしまった。「アツシは、どんなバイクライフを思い描いているのか?」「アツシも齢を重ねただけ、体力も衰えて身体能力も衰える中で、これからどんなバイクライフを楽しむことが出来るか?」現実的な問い掛けであった。

20年前は高田さんに誘われてR1100GSを駆って林道へ入り込み、思うようにならない大きな1100GSを一生懸命に何とか動かして汗だくになりながら楽しむコトが出来たが、齢を重ねると気合だけでそんなコトはできなくなっているコトも分かる。哀しいが現実でもある。

改めてどんなバイクライフを思い描いているのかと問われても、お気に入りのバイクで・・・ボンヤリとしたものがあるだけで、具体的なことは何も浮かんでこない。これが現実であることも気づかされた。

My大型バイク歴と憧れのアフリカツイン

30年バイクに乗ってきて、大型バイクは、HONDA ST1100から始まりBMW R1100GSに乗り、TriumphボンネビルT100 2014仕様へと乗り継いで来た。

どの車両もNWJC独自のメンテナンスのおかげで楽しめた。限定解除のきっかけとなったVツインのアフリカツインが、3年前にパラツインの新型エンジンを搭載したCRF1000で発売された時、HONDAファンである私は、CRF1000のトリコロールカラーとアフリカツインのネーミングのH戦略にまんまと乗っかり、ボンネビルT100を手放しNewアフリカツインを手に入れて所有欲が満たされることを実感したのであった。

トライアンフT100NWJC2014仕様からアフリカツインに乗り換えを決めたとき、高田さんからは「無謀な企てをするテロリストめ!!」と言われた。今思うとあの事は無謀とは認めたくないのだが・・・・。

アフリカツインとのその後は、デュアルパーパスでありHONDAの自信作ではならなければならないと思うのだが、いざ乗るとなるとなかなかその感覚に触れることも無く、なんだかシックリこないのが現実だ。同じころアフリカツインに乗り始めた岐阜のKさんは、すでにアフリカツインを手放している。

思い起こすのは、アフリカツインをNWJCで受け取ったとき『アツシ、これで何処へ走り、どんなバイクライフを楽しむのかな?』と問いかけてくれた高田さんの一言であった。

整備された国道や高速を走っているときはそれほど感じないが、荒れた路面や落ち葉達が散らばった細道なんかに入ると、体力よりも精神的に困憊することにあらためて気付かされている。

旅バイクとして蘇ったSL230TM(ツーリングマスター)

SL230TMは、遊び好きの高田さんならではの企画で、思い描いたバイクライフを満喫するためで、売るがための話題作りなんかでは決してないこともよく判る。

高田さん曰く、気負いやテライも無く、スペックやブランドも関係なく、自由気ままに楽しみたいという素朴さで、扱える車格と使いこなせる排気量へ最適化するジャストサイジングは、今の時代が求めているとのこと。

SL230 ツーリングマスター

大型バイクに乗ってきて齢を重ねた自身としても納得できる話であり、大型バイクとの関わり方も含めて、これからの私のバイクライフを充実させるヒントが沢山含まれているように思う。

売る事よりも楽しむ為に企画したSL230TMには試乗させてもらっており、旅バイクとして積載力なども含みトータルバランスを整えた車両は、乗り手にストレスを感じさせ無い別物の仕上がりになっている事はなんとなく理解していた。

そして4月、国道の塩カリもキレイになった頃、SL230TMが出来あがり、早速飛騨への道のりを走ってみた。『SL230ってこんなに楽しく走れるバイクだったかな~』メリハリのあるエンジンフィーリングは、まさに速さより心地よさで、どこまででも行ける!!

ツーリングマスターとして蘇ったSL230との再会は、飛騨まで帰ったあの感覚と共に今でも忘れられない。

SL230TMで走る前まではそれほど気に止めていなかったのだが、30年バイクに乗ってきて、この歳となるとアフリカツインは非常に疲れることに最近気づかされた。

一方SL230TMはというと、コンディションの整ったエンジンとバランスがとれたサスペンションの効果で、ツーリング先で出くわす荒れた路面でも気負うこと無く走れ、更にはこの道何処に繋がる?といった疑問にも素直に対応出来る。

20年前のバイクとは感じられない、まさに蘇ったSL230だと実感している今日この頃である。

これからのMyバイクライフ

最近の私のバイクライフは、週末の天候不順となかなか丸一日時間のとれない休日が現実で、朝活と称して出勤前の1.5~2時間を北へ南へとGW以降雨の降らない日はほぼ毎日SL230TMで走っている。

朝の空気は心地よく、更にSL230TMは更に満足感とその日のやる気を後押ししてくれる。
『唯一無二で気負わず楽しめる車両になるよ』と高田さんの一言が、よく理解できると実感している。

ただ本当に毎日なもので、家族は『バイク病なんじゃない?』なんてヤジられながらも、やめられない今日この頃である。

もうすぐ梅雨も明け天候も安定するだろう!そうしたら半ば強引にでも休みを取り、キャンプ道具を積み込んでキャンプツーリングへ出かけようと考えている。

その前に、うちのカミさんもCB400SSからのジャストサイジングで、気になるC125やクロスカブと乗り比べてカブ110NWJCコンプリートの扱いやすさと低重心がお気に入りで、カブ110NWJCコンプリートを増車した。そんなうちのカミさんと近場へキャンプに出かけてきた。

SL230 TMとかみさんのカブ110NWJCコンプリートは、フル積載の状態での安定感とその扱いやすさには脱帽です。うちのカミさんもフル積載のカブコンプリートの扱いやすさには納得で、何ら不満も無く抜群の積載力で、これならどこへでも行けると大喜びです。

次は、旅でのSL230TMとの対話はどんな感じで、どんな体験ができるのか、楽しみで、楽しみで・・・、毎晩地図と向き合っている。

この記事の車輌・パッケージ(仕様が異なる場合があります)

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