バイク屋の備忘録

トライアンフ ボンネビルを楽しんで10年 その2 「T100が900になって登場」

排気量が60ccほど上がったボンネが発売になったので車輌を二代目のボンネビルT100に変えた。
カラーは白/オレンジにした。排気量UPの効果は大きく800の車両に比べて走りは大きく変化した。ギア比の変更や各部の見直しで少しは良くなった気がしたが、走りが少し良くなった程度でシートや足回り等はあまり変わり映えがしないと感じた。少しは何らかの進化を期待したが・・・・・・・・。ボンネは、長距離ツーリングを走る為に荷物を簡単に積載できるBMWの様な仕様は考えにくいが、体感性能の良さを味わいながら長距離でのパッキングを容易にして荷物等の積載を簡単にできる様、大型リアーキャリアにアルミ製パニアケースの着脱が簡単できるフィッテイングKitの試作を初代ボンネのころから試行錯誤していましたが、積載量がUPするとサスの容量不足?で例の問題が露呈して少し高い速度域では快適に走れない!という問題をどの様に解決できるか、ボンネを走らせながら色々と検討する事も愉しい事でした。

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「古代への道」というテーマで仲間達と色々な史跡を訪ね歩くときはボンネビルやスクランブラーを使う事が多く、東北はボンネを駆って二年連続で「前九年後三年の役」の史跡を訪ね歩きました。フラフラと色々な史跡訪ねる時、ワインデイングも含み、道に迷いUターンをしたり細い道に入り込んだりと、ゆったりと走る時の心地よさはボンネの車体サイズとエンジン特性と鉄リムが大きく貢献していると思う。

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この時もダールのパニアケースを装着して使い勝手やボンネとの相性など色々と得るモノがありました。この時はタンデムの時に使っている「キング&クイーン」のシートを着けて走りました。形は好みが在ると思いますが、タンデムや長距離には中々快適なシートで表皮も動く事無くシート高も少し上がり膝がとても楽でした。シート高が上がった分スクリーンは、体に風の当たる場所が変わったのでスクリーンも純正のロードスタースクリーンに変更してみました。スクリーンのデザインは好みではありませんが中々快適に走る事ができました。日本の道を楽しむには最適だと思うが、何か物足らなさを感じてしまうのは何故だろう。ボンネT100やスクランブラーで荷物をたっぷりと積んで長距離を走るライダーを見かけないのは何故だろう・・・・・?

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ツーリング仲間で、2年程スクランブラーを使って不定期に長距離を走り東北から九州四国とキャンプツーリング等楽しんでいたが、足回りやポジションにはかなり不満があった様なので以前からスクランブラーと併用して使っているBMW R80/GSだけになった様です。「エンジンの鼓動感も良く、好いバイクだがポジションと足回りはナァ~」と話は聞いていたし、色々とトライしたが諦める何か大きな原因もあったようです。

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ライダーの目線ではバイク好きでツーリング好きのライダーにボンネビルやスクランブラーが見限られるのは、何とも寂しいと思うが、メカニックの感性は様々な試行錯誤の中で、確実に問題点を克服して進化したところと新たな問題点を見つけ出して楽しんでいるようなところもあると思う。

足回りの見直しを始めて、色々とトライを重ねスクランブラーも同時進行で色々な人の声も聞きながら継続的に試行錯誤を繰り返してきた。モノを売る事よりも、自信を持ってお勧めでき楽しめる道具に仕上げることを第一に考えじっくりと腰を据えて色々と試して来て、程良い妥協点を探しながら、エンジンコンディションや足回りなど各部に渡って試行錯誤を繰り返した結果、道を選ばず長距離も満足できる一台に仕上がりつつあったと思います。

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・ボンネビルを楽しんで10年 その3 「T100はインジェクションModelとなった」

・ボンネビルを楽しんで10年 その1 「初代復刻モデル」

→NWJC トライアンフ ボンネビルのレビュー

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