SR500TM&スクランブラー900で山陰へ
10月に入りカブ110NWJCコンプリートで皆とキャンプを楽しみ、月末にはSR500TMを駆って久々の能登でキャンプを楽しむことができた。
11月に入ってからは、再びSR500TMとトライアンフ空冷スクランブラー900と共に山陰方面を1泊2日で楽しみ、今までと同じバイク三昧で過ごせそうな気配の今日この頃である。
久々の山陰方面へは、K1600GTやハーレーからトライアンフ空冷スクランブラーに乗り換えてその良さにぞっこんのTさんと、11月4日から3泊4日でキャンプも含みのんびりフラフラと自由気ままに楽しむ計画をしていたのだが、すっかり忘れていた事があった。
そう、それは、うちのY・110さんより、「6日は神奈川より空冷スクランブラーのメンテナンスでOさんが来店されますから、6日の朝9時までには出てきて下さい。」と釘を刺されていたことで、日程を短縮して1泊2日で山陰をSR500NWJC-TMで楽しんできた。
コロナが少し収まったことで皆さんも同様にバイクライフが再開できそうな気配となり、カブ110NWJCコンプリートで日本1週を楽しまれている埼玉のKさん、ボンネビルT100を楽しまれている静岡のAさんとその仲間、スクランブラーで来店された神奈川のOさん、XR230NWJC-TMを楽しまれている福島のNさん、と遠方からの多くの方々とも久々に顔を合わすことが出来て嬉しい限りです。
日本中どこへでも気軽に楽しめるよう、コロナ禍が終息することを心より祈念する次第です。
NWJC ツーリングマスター(TM)
速さより心地よさをコンセプトに、何かに特化することの無い「曖昧さ」と和洋折衷のような「おおらかさ」で、普段使いからバイク旅まで、自由気ままにフィールドを拡げてマルチパーパスに楽しめるNWJC独自のツーリングマスター(TM)は、バイク屋自らの実体験に基づいた提案である。
能登をキャンプツーリングで楽しんだSR500もNWJCツーリングマスターへと深化した1台である。
SR500NWJCツーリングマスターは、昔ながらの素朴な乗り味で云々と上手く言葉に出来ないところもあったが、判りやすく物足らなさを人車一体で補って楽しめるのが魅力である事がはっきりと解り、我ながら腑に落ちたと云うか、バイク屋のバイク乗りとして収穫できて納得である。
この速度では止まらない、曲がらないと判りやすく、減速するかライダーのスキルに合わせてベストラインを描いて人車一体で補うことも面白さでありその良さである。
電子制御装置満載の最新モデルは効果効率を求めているのか、何だか判らないが曲がれて止まれるようだが、どちらが人に優しいのだろうか。
バイクの楽しみ方は人それぞれだが、おっさんライダーは、昔ながらの素朴な乗り味に感性が刺激されて人車一体で操る面白さに魅力を感じている。
見た目は昔風でも中身が新しいモノでは感覚的には違和感があり、業務用なら効果効率を求めて新しいモノも納得だが、趣味の道具として乗りたいとは思わない。
Goodコンディションでバイク旅を楽しむ
カブ110NWJCコンプリートを駆って九州の佐多岬から北海道の宗谷岬まで日本列島を縦断したとき、原付2種のカブを駆って、ルートも適当に一般道をポコポコと走り続けてその面白さを楽しんできた。
一般道をカブ110NWJCコンプリートで心地よいと感じる速度でポコポコと走り続けて、大型バイクで過去にも走ったことのあるルートでは、速度を抑えると視界が拡がり、今までにない新たな景色が周りに見えてきて、バイク旅の面白さが一段と拡がることをバイク屋のバイク乗りとしての実体験により知ることができた。
カブ110NWJCコンプリートを駆って速度を抑える面白さを実感したが、限られた時間では行動半径が限られているのも現実である。
おっさんライダー自らがカブ110NWJCコンプリート以上に自由気ままにフィールドを拡げて楽しむために、扱える車格と使いこなせる排気量で「SL230欲張りなおっさん仕様」を企画することにした。
旧型のSL230による『欲張りなおっさん仕様』は、販売が最終目的で新しいモノがすべてに良いとした提灯記事による疑似体験だけで、バイクに乗らないバイクショップには感覚的に理解できないことと思う。
何故旧型のSL230なのか、トレッキングごっこを楽しんできた多くのライダーが絶賛しているのは何故か、車格や排気量、スペック、ブランドだけではバイクの本当の面白さは解らない一面でもある。
バイク旅では特に積載力が必須となり、不安定な積載で無理をしている車両を見かけることがあるが、積み込めば何とかなるとした安易な考えは危険な事であり、ライダーは乗りにくさを感じてはいても、積載すれば「こんなもの」とでも思っているようであるが、積載に関してのアドバイスはバイク屋の経験が問われているところでもあるが、チョイ乗りだけでは解らない事だらけとなる。
積載状態で不安定になり心地よく楽しめないことを一時的なこととするのであれば、バイクによる旅は魅力も価値も無くなるから、NWJCツーリングマスターは、バイク旅には必須となる積載力に関して、確実な積載により積載状態での安定性と操縦性は特に重視して心地よい走りを目指している。
ライダーが心地よく走り続ける環境を整えるNWJCツーリングマスター(TM仕様)専用の機能パーツは、バイク旅には必須の積載力を高める専用のマルチキャリアKitをはじめ、防風雨効果の高い専用のスクリーンなど、バイク屋自らがライダーとしての実体験に基づいた専用設計で、すべてハンドメイドの日本製である。
速さより心地よさ
日本の道路事情で、Goodコンディションでトータルバランスが整っていれば一般道のゆっくりとした流れに乗っても何らストレス無く悠々と走り続けて楽しめるが、大排気量のゆとりとは少し意味合いが異なる。
日本の道路事情で80年代前の2サイクルならいざ知らず、速度を抑えた走りではストレスを覚え持て余すような車両では、高速道や主要幹線道などを点と点で結ぶ移動が主体となり、自由気ままにフィールドを拡げて心地よいバイク旅は楽しめないのが実情である。
排気量に関わらず低速域で扱いにくい車両はエンジンコンディション等に問題があると判断するべきである。
点と点をつないで移動することが目的なのか、新たなコトに出会うのを楽しむのか、楽しみ方は十人十色だが、同じルートでも速度を抑えると周りがよく見えて新たな景色と出会えるのは新鮮であり、季節、天候、時間などにもより二度と同じ景色にはお目にかかる事が無く、様々な変化を楽しめるのもバイク旅ならではの魅力であると実感している。
SR500NWJC-TMで山陰を楽しむ
空冷スクランブラー900を駆るTさんより、おっさんライダーお気に入りの西日本へ行く機会があれば一緒に走りたいと要望があり、それを小耳にはさんだRBRのオヤジも参加したいとのこと、久々に参加の村田さんは日程の都合で美作までを日帰りで楽しまれた。
村田さんとはGoldWingでも何度も出かけたルートの一つだが、SR500NWJC-TMではその面白さがまったく別物で、昔ながらの素朴な乗り味の魅力を改めて実感である。
1泊2日で約1,200Kmを走り、最終目的地は日御碕神社として、その道すがら自由気ままに思いつくままあっちこっちへと、Goodコンディションに整えたSR500NWJC-TMの空冷ビッグシングルならではの素朴な乗り味と、速さより心地よさを満喫した次第である。
余談だが、SR400の最終モデルの価格が高騰しているようだが、無いモノへの投機目的か、価値ある道具として楽しむことが目的か、モノの相場と道具にどんな価値を見出すかは別次元のことであるとバイク屋のバイク乗りとして思う次第である。
バイクの楽しみ方は十人十色だが、乗り始めてからGoodコンディションに整えてそれぞれのバイクの魅力を引き出して良き相棒として楽しめるか、バイク屋のバイク乗りとしての実体験に基づいた提案が求められていると考えている。それは、マフラーなどのボルトオンパーツの組み込みとはまったく異なることである。
SR500(400)に関しては、カフェスタイルで楽しむベース車両としての見方が一般的のようだが、バイク屋のおっさんライダーは経験に基づいて、普段使いからフル積載のバイク旅まで、自由気ままにフィールドを拡げて楽しめるNWJCツーリングマスターのベース車両として最適であることを提案する次第である。
GoodコンディションのSR500NWJC-TMは、速度を低く抑えてポコポコと走る空冷ビッグシングル特有の心地良さを楽しみ、Go&stopを繰り返しては立ち止まり、脇道へ逸れワインディングを心地よく駆け抜け、気負うことなく自由気ままにフィールドを拡げ緩急自在に楽しめて、空冷スクランブラー900NWJC2014と比べても何ら遜色の無い走りが深化したSR500NWJC-TMの実力である。
余談だが、空冷スクランブラーNWJC2014を駆る元SR屋のRBRのオヤジも、SR500NWJC-TMの実力には驚きのようで、カフェスタイルだけではないSRの懐の深さを改めて実感されたようである。
Tさんの要望で、日御崎神社、出雲大社、熊野大社の各社への参拝を終えて、古事記にも出てくるイザナギ、イザナミの黄泉比良坂、大国主命の伊賦夜坂を訪ねて日本神話にも触れ、おっさんライダーお気に入りの休憩ポイントでは、緩やかな時間を楽しむことができた。
岐路に着いてからラッキョの花の季節をやや過ぎたことを告げて、夕暮れ前にラッキョの花を見るために来た道を引き返してラッキョ畑へと向かった。旧国道を逸れて脇道に入り急坂を一気に登ると、目の前には広大なラッキョ畑が広がっている。
TさんとRBRのオヤジはその景色にはご満足のようで、夕焼けになることを願うように海を眺めて時の移ろいを楽しんでいた。ラッキョ畑から岐阜までは約300KmあるのだがTさんもまったく急ぐ気配は無く、ノンビリと海を眺め一期一会の景色を楽しんでいた。
今日中に帰れそうなので気楽ではあったが、外気温度は10度より低く1ケタの6~7度台となり、おっさんライダーは寒さが骨身にしみて防寒が甘かったことは後悔するばかりであったが、懲りない おっさんライダーは、次の予定を思い描きながら寒い夜道をひたすら駆けて岐阜を目指したのである。
その次はVTR250TM&空冷ボンネビルT100NWJC2014で晩秋を楽しむ
速さより心地よさをコンセプトに、何かに特化することの無い「曖昧さ」と和洋折衷のような「おおらかさ」で、普段使いからバイク旅まで、自由気ままにフィールドを拡げてマルチパーパスに楽しめるNWJC独自のツーリングマスター(TM仕様)は、お気に入りを深化させて、よき相棒として大切に長く楽しむためのバイク屋自らの実体験に基づいた提案である。
山陰方面を楽しんだ後日、お気に入りのVTRツーリングマスターを駆るS・Oさんと久々のボンネT100をタンデムで楽しみ、NWJCツーリングマスターの懐の深さやその実力を夫々に満喫してよき一日を過ごす事が出来た。後日紹介できればと思う。