バイク屋の備忘録

おっさんライダーのバイクライフ 2023

バイクを心地よく楽しむにはまだまだ寒さが厳しいが、エンジンと足回りのO/Hでリフレッシュしてグリップヒーターと大型ナックルガード等も装備した欲張りなおっさんのSL230-TMかカブ110NWJCコンプリートType2のどちらかで、冬の花見に出かけることを予定していた。のだが・・・。

カブ110NWJCコンプリート-Type3からType4へ乗り替えて一足先に冬の花見に出かけたS・Oさんによると、今年はもう見ごろを過ぎて終わりとのこと。残念なことだが、春よ来い早く来いと毎年恒例の木曽路の花見を楽しみにしている おっさんライダーのバイクライフ2023が始まった。

今年のバイクライフはCB400ss-TMの初乗りで始まった

今年の初乗りは、30数年ぶりにリターンライダーのS・Yさんと共にCB400ssツーリングマスター(以下TM)を走らせた。

風は強かったが遠くの山々が白くなっているのを見渡せる快晴で、共にCB400ss-TMを駆って長良川を下り木曽三川公園へ、その道すがら元伊勢宮も訪ね、河川敷へ下りて珈琲を淹れホンダ・エルシノアMT250を共に楽しんだ頃の昔話からこれからのバイクライフなど、初乗り道草ツーリングを楽しんできた。

S・Yさんがボランティアと称しているライフワークは息子さんである@先生への相伝をほぼ終え、孫弟子は世界チャンピオンになりアジア大会でも優勝と大活躍であるが、世代交代を実感されて少し寂しい様でもある。親父様の出番はまだまだ沢山あるのだが、バイクライフも継続していないと歳と共に楽しめなくなる不安があり、これからはバイクライフを充実させたいとのこと。

S・YさんのCB400SS-TMも延び延びになっていたリアキャリアKitの準備が整いバイク旅を楽しむ準備が始まり、暖かくなったら先ずは能登へ出かけたいとのこと。飛騨のアツシも誘いS・Yさんの慣らしも兼ねて共にCB400ss-TMを走らせて道草ツーリングを楽しみたいと思う。

CB400ss-TMも欲張りなおっさん仕様へ

CB400ssのTM化は飛騨のアツシがSR500TMの影響を受けた事から始まり、その良さを存分に発揮できるようエンジンをはじめ足回りも含みトータルバランスを整えたTM仕様への深化は、メーカー出荷状態のSTDでは決して味わえない単気筒らしい鼓動感と4バルブエンジン特有の力強い延びは心地よく、積載状態では安定感とゆとりのある走りで同じCB400ssとは思えないと皆が納得。

持て余すことなく自由気ままにフィールドを拡げて心地よくバイク旅を楽しめるCB400ss-TMで、キャンプ道具や防寒着、雨具、脇道へ逸れてのんびりと道草を楽しむための小道具など、それらを簡単に積み込むために積載容量は余裕をもてる仕様にしたいと、欲張りなおっさんライダーは思案していた。

サイドバッグに関しては、軽量で普段は折りたたんで収納できるエンデュリスタン製モンスーンEVO Lサイズ34Lを左右に装備できて68Lの容量を確保できる仕様がCB400ss-TM用に準備ができた。

使い勝手は、もう少し暖かくなって路面状況も見て定番ルートで楽しみながらチェックしたいと思う。

楽しみ方は十人十色だが、点と点をつなぐ単調な移動よりも、バイクの機動力や省スペース性を活かして思うがまま複雑な線を描きながら自由気ままにフィールドを拡げてバイク旅を満喫するために、すべてのNWJCツーリングマスターの多用性を更に高めたいと思う今日この頃。

立ち止まることも億劫なビッグバイクか、気負う事のないダウンサイジングか

ビッグバイクでのバイク旅では積載力や耐荷重性は何ら問題無いが、空車状態では何とかなっても積載状態では車重も増えて持て余す事が多くなる。車重があっても動き出せば軽いと謳われているが、立ち止まる事が億劫となり主要国道や高速での点と点をつなぐ単調な移動ばかりとなるのは何故だろ。

バイク屋のおっさんライダーの750以上のBigバイク歴は1988年からゴールドウイング1500より始まり、ホンダ・トライアンフ・BMWのビッグバイク等も乗り続けて、一気に遠くへ駆け抜けることやビッグオフでは脇道へ入り込むことから林道へ入り込む事など数多くの実体験をする事ができた。

ビッグバイクはすべてが好奇心から始まったように思うが、どこまでが可能なことかと林道でのハイペースの転倒は250クラスとは次元が違い、ビッグオフ(現アドベンチャー)の質量の大きさに凄まじい衝撃を何度か体験したこともある。転倒により何回もハンドルを交換してボコボコとなった車両もあるが、プロテクションギアにより五体満足であることも実体験した。

売るがための提灯記事による疑似体験で感動を与えることもあるだろうが、持て余す車格や排気量ではバイク旅に不向きであることに気づいた経験豊富なベテランライダーは、ダウンサイジングすることが本当の意味で気負わず自由気ままにフィールドを拡げてバイクライフを楽しめると実感されている。

おっさんライダーが日本の道路事情で自由気ままにフィールドを拡げてバイクライフを満喫できると実感したビッグバイクは、違和感や問題点を改善したNWJC2014仕様から自らがバイク旅を楽しむために深化させたトライアンフ空冷スクランブラーとボンネビルT100のNWJCツーリングマスターである。

おっさんライダーお気に入りの良き相棒であり、今年はタンデムでのバイク旅も再開したいと考えている。

一般道では、スペックやブランドに憧れや好奇心と見た目のカッコ良さなどの情緒的な価値観だけじゃ心地よく楽しめない。また、電子制御満載のバイクでは操作感に於いて機械式では感じ取れたことがつかみどころの無い違和感となり、アナログ回帰することも心地よさであると思う今日この頃である。

ダウンサイジングの長所と短所

バイク屋のおっさんライダーは実体験がすべての始まりだと思うから、ビッグバイクで駆け足のバイク旅を楽しみ250クラスの進化を実感して、再びダウンサイジングしても心地よくバイク旅を楽しめるのではと思いはじめたのは、12年前の2011年にシングルのCBR250Rで北海道ツーリングに出かけた頃からである。

その後VTR-Fを駆ってビッグバイクと共に北海道ツーリングへ出かけて何ら遜色の無い走りで楽しむ事が出来たが、軽量コンパクトで使い勝手の良いCBR250RやVTR-Fなどの250CCクラスのバイク旅では積載力に問題があり、チョイ乗りの日帰りで小荷物を積む事が出来る程度の仕様では、何ら気負うことも無くキャンプも含み何日も走り続けるバイク旅では妥協することが多くあることも実体険できた。

更に排気量を小さくしたカブで列島縦断して、再び排気量を小さくして緩やかな放物線を描くバイクライフがイメージできるようになり、普段使いから道を選ぶ事も無く自由気ままにフィールドを拡げて楽しむバイク旅まで、多用途に楽しめるようSL230を蘇らせた欲張りなおっさん仕様からNWJCツーリングマスター仕様が具体化し始めたように思う。

積載力は大型キャリアを装備すれば対策できるようにも思われがちだが、排気量や車格が小さくなれば耐荷重性も低く、フレームも細くきゃしゃになり剛性感がなくなるのは当然のこと。

リアキャリアを大型化するだけの積載状態では前後のバランスが悪く、ハンドリングにも影響して心地よい走りを得る事が出来ない。

バイクは大きくても小さくても其々に問題があり、「帯に短し、タスキに長し」が現実である。

バイク屋NWJCは、提灯記事に便乗して売る事が最終目的では無く、乗り出してからがバイクライフの始まりだと考えている。積載性を高めて足回りをはじめ各部に対策を施して、普段使いはもちろんの事、気負わず自由気ままにフィールドを拡げられる多用性でバイク旅の面白さや楽しさも提案したいと思う。

10年20年前の旧型モデルから現行モデルまで、SL230・XR230・CRF250・CB250R・セロー250・SR500・CB400ss等は、メーカー出荷状態では本来の良さは発揮していないから、普段使いはもとよりボルトオンパーツの組み込みだけでは不具合なことが多々あるのが現実である。

しかし、バイク屋のバイク乗り自らの実体験により培った独自のメンテナンスやモディファイにより、メーカー出荷のSTDからでは想像もできない其々が持つ本来の良さを発揮させて、普段使いから積載状態でも心地よい走りのバイク旅まで、多用途に楽しめるNWJCツーリングマスター(TM)へと深化させることができたと自負している。

時代による流行り廃りや価値観よりも、新旧に関わらず「速さより心地よさ」「何かに特化することの無い曖昧さ」「和洋折衷のような大らかさ」の多用性をコンセプトとしたNWJCツーリングマスター(TM)により、普段使いからバイク旅まで気負う事や持て余すことも無く、自由気ままにフィールドを拡げて素敵なバイクライフを満喫していただきたいと思います。

カブ110NWJCコンプリートからダウンサイジングで自由気ままに楽しむNWJCツーリングマスターに、アナログ回帰が心地よいNWJCトラディショナルまで、今年も皆さんと共に素敵なバイクライフを満喫したいと思います。

どうぞよろしく。

 

バイク屋r.b.rさんでもバイクライフ2023が始まったようです。

【r.b.r公式サイト】カブ110NWJCコンプリートType2、Type3でキャンプツーリング

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