バイク屋の備忘録

トライアンフ タイガーエクスプローラーで北海道へ ~それぞれのスタイルで北海道を楽しむ その3

スクランブラーを楽しむ二人

スクランブラーは発売と同時に乗り始めて、今年で7年目になるが、エンジンコンディションに始まり足回りからポジションまで試行錯誤を繰り返しながら多くのノウハウを蓄積している。オリジナルパーツもライダーの目線とメカニックの感性を活かして専用パーツとしてコダワリをもって創り上げてきた。今回参加の二人は、スタンダードから進化し続けているスクランブラーの魅力と、ツアラーとしての実力を満喫してますますお気に入りとなったようだ。

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インジェクション仕様のK氏とキャブ仕様の村田さん二人を長閑な風景の中で、スクランブラーが最も心地好いと感じられる常用速度域+αのペースでリードすれば、鼓動感を楽しみながらいつまでも走り続けていたいと思う最良の時を味わっている二人の姿がミラー越し写っている。

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何と云っても時間的には北海道だけで3日間1,800~2,000Kmを走るツーリングで、ムラの無いペースで心地好い鼓動感を楽しみ、かなりのペースでワインディングも軽快に走り続けることが出来ることを体感できたようだ。上質な時間を楽しむ為にコダワリを形にしたNWJCオリジナルのスクランブラーだけが持つ魅力であることを実感して、来年もスクランブラーで走れることを楽しみにしているとのこと。

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以前CB1300に乗っていたK氏は、景色の良いところでの小休止では湯を沸かしながらコーヒーミルで豆を挽き、皆にコーヒーを入れてコーヒーブレイクを楽しんでいる。その姿は長距離ツーリングを心から楽しむ上質な時間とスクランブラーを楽しむライダーのゆとりとを感じさせる。

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CB400SBを駆るT君

8月中旬にトレッキングごっこを共に楽しんだ南店のスタッフ明君は、T君が無事に走れて皆のあしを引っ張らないようにと、NWJCの定休日に合わせて400~500Km程度の予行演習ツーリングに連れて行ったりして何かと気にかけていたようだ。T君自身もストリートトリプルRに乗る明君に連れられて雨天でも積極的に出かけて、色々なアドバイスを受けるなどツーリングの準備をしていたようだ。

年齢問わず初心者の場合、ハイスピードで深いバンク角のコーナーリングやハイパワーによる強烈な加速に憧れる人や、ハイメカやスペックを頼りにバイク任せの「勘違いライディング」を楽しもうとしている人が多いと思える。

T君の希望機種はCBR600だったが堅実なステップアップでバイクを楽しむ為にCB400SBを選んだようだ。NWJC独自のメンテナンスやセッティングを施したCB400SBは力もあり乗りやすくなったというが・・・・。

T君は少しペースが上がってくると徐々に遅れ始めるが、直線では大きくアクセルを開けて付いてくる。峠越えのタイトコーナーでは時々オーバーランをしかけてペースが落ちるが、気を取り直して追いかけてくる。K氏と村田さんのスクランブラーが、そんなT君を間に挟んで交互に前に出てペースメーカーとしてCB400SBのT君をリードしている。

トレッキングごっこを経験してからのT君は、ハンドルの持ち方、アクセルの開け方に目線など根本的な所で丁寧な操作ができ始めて、体の操り方を意識して成果が顕れ始めている。

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『トレッキングごっこ』効果の威力を実感している彼も2日目に入り、スムーズでシャープなコーナーリングは、人車一体の頭の体操であり、ライダーが体を操ってバイクを操ることがライディングの楽しさや面白さであることに気づき始めて、ペースダウンすると少し余裕が感じられる程に走りが安定してきた。

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休憩の時は、目線やシフトダウンのタイミングなど色々アドバイスを二人から受けて、交互に先行するスクランブラーの二人を見てはラインなどをイメージしながら、徐々に走りのフォームも様になってペースも安定してくる。

長距離ツーリングの場合、初心者にとってベテランの後ろについて引っ張ってもらうことは、何度も同じことを繰り返しながらの反復練習が出来るので、上達への近道でもあると思うが人間関係も大切なことだと思う。

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イベント的ツーリングとは根本的に違うことや、後ろについて同じように距離を伸ばすだけでは無意味であることを実感しつつ、バイクを楽しむ為に大切なことを数多く学んだようで、何故参加拒否されたか理解できたようだ。

T君は小学生から高校までサッカー少年だったので、見た目は今風の若者だが、体育会系のノリで礼儀正しくバイクを楽しむ姿勢は、装備もしっかり整えてスポーツとして理解し始めているようだ。

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K氏も『トレッキングごっこ』を体験してから、いつものメンバーと共に長距離ツーリングを何度も経験して、走りの面白さや楽しさと、メンテナンス後の車両の変化による操作感の違いなどを実感出来るようになったと言う。

CB1100を駆るリターンライダー

山梨在住の友人で、20年数年ぶりにリターンライダーとして昨年よりCB1100に乗り始めた哲也は、新潟港手前の北陸道PAで合流して共に北海道へ向かった。小樽から名寄までは同じルートを走り、名寄からは別行動で一週間ほどのんびりと北海道を楽しむとのことで、うらやましい限りだ。

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宗谷岬にて

北方領土をはじめ尖閣・竹島と領土問題が大きく取り上げられているが、知床ではロシアに実効支配された国後を目の当たりにする。日本国にとって領土問題がより良い形で解決されることを、日本最北端の宗谷岬神社に参拝して祈念。

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