定番の西をSL230TMとCRF250L-TMで楽しむ
猛暑が続いているためバイクを心地よく楽しむのは早朝が最適となっているが、35度を越える真夏の炎天下に土岐さんと西やんの2人と共に定番の西を久々に楽しんできた。
気心が知れた2人と共に定番の西を日帰りで楽しんだのは5年前の2020年2月のこと。暖冬の年で道には雪が無く、土岐さんのCRF250をNWJCコンプリート仕様へと深化させることが始まった頃だった。

SL230は2016年より自由気ままにフィールドを拡げてバイク旅を楽しめる「欲張りなオッサン仕様」を企画して、「速さより心地よさ」「何かに特化しない曖昧さ」「和洋折衷のようなおおらかさ」をテーマとして、おっさんライダー自らが走らせ各部を見直してNWJCツーリングマスターへと具体化してきた。
それぞれが5年の歳を重ねて体力・気力・集中力にも衰えを実感しているのが実情でもあるが、高齢化に対応した気負うことの無い素敵なバイクライフへの提案は、新しい新機構が付いた新型に乗り換えることでは決して無い。長年楽しみ慣れ親しんできた身の丈に合ったお気に入りをバイク屋のおっさんライダー自らの実体験に基づいた更なる深化は大いに実感できて納得とのこと。
新型のスペックやライテクよりもメンテナンスとモディファイで心地よく楽しむ
土岐さんのCRF250L-TMは心地よく楽しむためにメンテナンスとモディファイにより積載力を高め操縦性と安定性もほぼ納得できる領域となっているが、フル積載で今回のようなハイペースとなるとNWJCツーリングマスターとしてもう少し手を加える必要がある事は走りを見ていても顕著となっている。
バイク旅では荷物を積むスペースが限られているため、パンク修理工具・バルブやレバー類・レインウエア・防寒等の着替え・キャンプ道具一式など意外と多くの荷物となり、行程や季節によって必要なものの量は変わるが、積載方法によっても安定性や操縦性は大きく影響を受けるから要注意である。

NWJCツーリングマスターはエンジンコンディションを整えることが最優先で、積載についてはキャリアを取り付ける程度では、ある速度域や路面状況ではハンドルが振られるなど操作性や安定性に問題が発生する事もあるが、積載状態だからとか250クラスだから仕方ないとか、妥協してはつまらない旅となるのが必定。そんなバイク旅は御免である。
CRF250Lは停めておくだけでサスが「へたる」ホンダ純正サスが標準装備されているのが実情であり、工業製品としては完成品でもバイク旅を楽しむ道具としては未熟で未完成だから、心地よく楽しむため耐荷重性を高め操縦性や安定性を整えるためトータルバランスを見直す事は当然のこと。
土岐さんはME-06XR250の逆車とレーサーのXR250で林道とエンデューロを長年楽しんでいたから、XR250とCRF250Lの足回りを比べるとセッテイングも出来ないが名前だけはラリーマシンやレーサー風でそれっぽいが、まったく使い物にならず積載状態でバイク旅なんて論外であることを実感されていた。
おっさんライダーも2012年ころホンダ・NC700Xでバイク旅を楽しめる仕様を企画して準備を進めていたが、少し走らせると使いモノにならないクタクタの足回りに、ツルツルと滑るシート表皮、リアサスはプリロード調整も出来ないシロモノでグローバルスタンダードとは体のよいコストダウンであることに気づいたが、当時は具体的にトータルバランスを整えて楽しめる提案が出来ればと思っていた。
しかし、コストをかけてもそれだけの効果が期待できない機種もある事を伝えることの方が大切であると最近では考えている。
ボルトオンパーツを組み付ければ出来上がるドレスアップカスタムとは異なり、コストをかけてもそれだけの効果を得る事が出来ない機種も多く、積載状態での操縦性や安定性も考慮すればリアキャリアやサスペンションの換装だけでは積載量と積載力の違いが明確になり、トータルバランスが整わず積載状態ではバイク旅を心地よく楽しめない車両も多く見受けられるのが実情である。

車格や排気量に関わらず操縦性や安定性など、違和感への対策は基本に忠実なメンテナンスにより対応できることもあれば、用途や使用条件によってはある部分の変更や修正するモディファイにより、積載時の安定性と操縦性を高めてトータルバランスを整える事が積載力を高めることでもあり、いつも云う事だが大型のリアキャリアをボルトオンすることにより積載量を増やす事が積載力を高める事では無い。

トータルバランスが整っていない場合「こんなものです」とか「250クラスだから」とか違和感や問題のところはライテク云々とか乗り換えを奨める話は良く耳にするが、日本のバイク業界は商品説明に始まり提灯記事により所有欲を煽る使い捨て消費が最優先だから、乗り始めてから育てるバイク文化がないのが実情であり、300万台市場は成長ではなく膨張だったから30万台市場へと縮小することは当然の事。
道具主義かライダーの感性か
「速さより心地よさ」「何かに特化しない曖昧さ」「和洋折衷のような大らかさ」はNWJCツーリングマスター(TM)のコンセプトであり、歩くような速度域からフル積載での高速巡航まで、SL230TMの使い勝手はSTDのSL230からでは想像もできず、フル積載状態での操縦性や安定性は気負うこともなく自由気ままにフィールドを拡げてバイク旅を楽しむ事ができる良き相棒でもある。

売るが為の提灯記事では余裕を持って走れる大型モデルや最新の機能満載のバイクが最適で人気とのことだが、高齢化が進む2輪市場では、大型モデルの場合、気後れするような車格や車重により点と点をつなぐ単調な線を描くか、ダウンサイジングにより積載状態でも気負うことも無く自由気ままにフィールドを拡げて脇道へ入り込み道草も楽しんで複雑な線を描くか、より楽しむ為には身の丈に合った車格が最適であると おっさんライダーは実感している

思うような操作ができず今ある問題は、トラクションコントロール・Eクラッチ・スリーパークラッチ・DCT・PC制御などへ依存することで解決できるとした考えや価値観もあるようだが、50~60代の事故が多いのは何故だろう。
身の丈に合って使いこなせる車格と排気量のNWJCツーリングマスターは、年式が旧くてもメンテナンスとモディファイによりコンディションを整えると人の関わる領域が広く五感で道具としての価値を知ることができることも魅力であると、経験豊富なおっさんライダー達は実感している。
更に深化したSL230TMとCRF250TMで846Kmを楽しむ
5年の歳を重ねて更に老化が進んだオジジ&おっさんライダー コンビは、今回の定番ルートは早朝4:30から走り始めて、一般道をメインにワインディングを走りつなぎ846Kmをそれなりにハイペースで走り続ける面白さを楽しみ、高齢化対策として更に深化したCRF250TMとSL230TMにて存分に楽しむ事が出来たのは、土岐さんと西やんのおっさんライダーコンビも納得であり何よりであったとのこと。

CRF250TMを駆る土岐さんは、キャンプ道具などをフル積載した状態にてハイペースで走らせると足回りに違和感がありセッテイングで対応できればとのことだったが、リバウンド側に問題があるようで調整機構が装備されていないダンパーのため再び設定を変更する事が必要のよう。
次回は少し涼しくなってから、更に深化させて仕様変更したCRF250TMのトータルバランスをチェックしながらSL230TMを走らせて今回と同様に楽しみたいと思う。

西やんや御大オジをはじめ多くのおっさんライダーたちにとってトレッキングごっこや林道を長年楽しんできたSL230がNWJCツーリングマスターとして蘇ったことは、あのSL230がまさかここまでになるとはと、想定された使い方を超えた楽しみ方ができることは驚愕であったことと思うが、おっさんライダー達の感性が刺激されOld Boysとして良きバイクライフが満喫されることを願う次第である。






