バイク屋の備忘録

ダウンサイジングを楽しむ親爺ライダーたち その4

メンテナンスとRサービスをメインとしていた頃からの付き合いで、若かりし頃はVTRに始まり、YZ80やCR125でMXを楽しみ、XL250Rから逆車のXR250ME06に乗り替え、林道やエンデューロにブルーアイランド四国も楽しんでいたオフ大好きライダーで、40数年来のバイク仲間であり、バイクの排気量や車格はダウンサイジングしたが、バイクライフは益々充実して盛り上がり、カブ110コンプリートやCRF250Lツーリングマスターでは定番の西を共に楽しむ土岐さんよりのレポートです。

40年来のバイク仲間の土岐さんより、益々盛り上がっているバイクライフのレポートが届きました

充実したバイクライフは、排気量や車格は緩やかな放物線を描いているのだが

原付の免許を取り、ヤマハのミニトレ50で、ビーナスラインをローギアで登ったことから始まり、ここからバイク屋NWJCさんでお世話になってVT250を乗り継ぎ、CR80では当時の全日本ゼッケン10で活躍していたメーカー系契約ライダーより、モトクロスの基本を習ったことからオフロードにはまりました。

現在、当時楽しんだXR250ME06をもう一度走らせてみたいとメンテナンスを楽しんでいます。

YZ80からCR125へとステップUPし、XL250Rで林道ツーリングを楽しみながらやがてはXR250ME06でラリー、エンデューロなどへも参加するようになりました。また、ライダーだからこそのメンテナンスも教えてもらい、毎週末に乗っては、セッテイングやメンテを趣味と言えるところまで楽しむことができるようになりました。

そこで、海外への転勤があり3年間のブランク後に、一度水平対向エンジンに乗ってみたいということで大型免許を取り、当時NWJCさんがBMWの正規ディーラーだったことも在りR1150GSを選択。

大型アドベンチャーでも林道へ行けるかということで、楽しむ事が出来ました。当時としては誰も経験していない国内では唯一のWP製電動サスのハイメカを装備して色々な林道へ行き、他のGSとも乗り比べて楽しむ事ができたことも良い思い出です。

「トレッキングごっこ」恐るべし

しかし、重く大柄なR1150GSは、XR250のように思うようには成らず。並行して、トレッキングごっこを皆と楽しむためディグリー250を引っ張り出して、トライすることに。

丁寧なアクセル操作が第一で、クラッチ操作に頼らない事を意識して、2輪2足にてトコトコと歩くような速度で右へ左へと登ったり降ったりを繰り返すうちに、乗せてもらっているイメージから操っているという感じを得ることができました。

2輪2足で繊細なアクセルワークに始まり、ステップにかける左右の荷重バランスでハンドルに力を入れないセルフステアを体感。バイクはバランスが崩れると倒れるものだと感じるとともに重く大柄なR1150 GSでもコンディションが整っていれば、アクセルワークとステップ荷重バランスでうまくUターンが出来たりするようになり、ライディングは感性が第一である事を遊び感覚で気づかせる「トレッキングごっこ」は恐るべしです。

しかしながら、大きいがゆえに国道や県道での低い航行速度は苦痛であり

高速道路で景色の良くないところばかりのツーリングは移動することが目的となり、バイクの楽しさは実感できない。コンビニで止める際でも大柄で重い車体は、取り回しにも気を遣い楽しさも半減してきました。

そこで、2回目の海外への転勤があり、R1150 GSを手放すことにしました。バイクの排気量や車格からするとR1150GSで私のバイクライフは放物線のピークとなりました。

ダウンサイジングが始まる

6年後に帰任してからはCRF250とカブ110で楽しむことが始まり、ここからバイクの排気量と車格はダウンサイジングにより放物線の下降線となっていきますが、点ではなく線でつながっているので、滑らかな下降線を描いていく感じです。

バイクの排気量と車格は放物線の下降線を描いても、自分としてのバイクライフはまだまだ上向きの放物線の途中で上昇している感じです。まずはカブ110コンプリートで、荷物フル満載でのキャンプ旅行から。

やはり、バイク旅をするのであれば、荷物が積めるというのが第1条件。そして楽しさの第1条件としてはフル積載でも楽しく走ることができるということです。

国道、県道でもストレスなく走れて、気になったところがあれば、すぐに右左折やUターンで、何処でも思いついたままにぶらっと停車できることなど、カブ110コンプリートってこんなに楽しく走れるんだということは、自分として大発見です。

カブ110コンプリートに乗ったことで、行先だけが目的ではなく、そして暑い寒いだけでもない。道中では四季の彩とでも言えばよいのか、自分だけの心に残る景色を見つけることが出来ました。これが行先を目指す移動ではなく、道中を楽しむ旅というものではないかと思っています。

また、雨の日の楽さはこれまでにも味わったことがありません。車体が小さい分、交差点での停止、発進において緊張しなくてよい、雨の日でもこんなに疲れないバイクは無かったと、つくづく感動できる恐るべしカブ110コンプリートです。

ダウンサイジングしたCRF250Lツーリングマスター(TM)で上昇線に乗る

これと並行して、CRF250での楽しみも進めています。

メーカー出荷のスタンダードに乗ってみると、以前林道やエンデューロを楽しんだXR250ME06に比べると調整機構は何も装備していないし、外観はXR250にも似たデュアルパーパスでもコストダウンが影響しているのか、止めておくだけでサスがヘタるような貧弱な足回りでは頼りなく、積載状態ではとてもとても乗れたものではない。それが正直な感想です。

そこで一番重要なことは、カブ同様フル積載状態でも道を選ばず、ワインディングでも楽しく走り抜けられるという、楽しさと面白さを経験できる旅バイクに仕上げることが始まった。

まずは、カブ110コンプリートと同じ旅仕様の第1条件である大型バッグが簡単に積載できる大型キャリアに、フル積載でも操縦性や安定性を確保できる耐荷重性のある足回りへの対策が始まった。

基本のメンテナンスに加えて物足らないところは、40年来の付き合いでバイクライフを共に楽しんでいる、バイク屋の親爺が「速さより心地よさ、何かに特化しない曖昧さ、和洋折衷のような大らかさ」をコンセプトとして、CRF250ツーリングマスターを企画して具体化する作業が始まった。

サスはスプリングレートを高めて、ダンパーはバンプ・リバウンドを共に強化することから始まった。後付けのダンパーに交換することも簡単で可能ですが、まずはノーマルを利用して対応が可能かを確認する一手間掛けて楽しむことから始まった。

バイク屋の親爺とバイク仲間の西やんが駆るSL230TM仕様2台と、足回りなどをモディファイしたCRF250TM仕様の計3台は積載状態にして、一般道と峠道を主に里山の風景を楽しんで800Km程を駆け抜けて日帰りすると、ペースが上がるとリバウンドの減衰はもう少し高めでもよいようです。次の改善ポイントとして楽しみを残している部分で、もっと快適に楽しむことができそうです。

高速走行の防風効果や、雨や寒さを和らげる防雨防寒効果のあるスクリーンが装着されると、快適性がUPする機能パーツ効果か疲労が全然違い、排気量や車格をダウンサイジングして長距離を走ると、意外にもスペックだけでは語れない余裕が実感できて快適さは全くの別ものに仕上がっています。

ツーリングマスターということで、積載力や快適性などトータルバランスを高めて、ビバークではなく遊びとしてのキャンプができる状況を作り出すことができる性能も確保できました。

やはり、もの足らないところを補うモディファイも含めたチューニングは、自分が楽しく感じられるように、「調律する」「同調する」ということですね。ということで、バイクの排気量や車格はダウンサイジングして下降線を描いているが、楽しさは逆に上昇線に乗って熟成していると思っています。

これまでのバイクライフを振り返ると、歳はとっても数多くを経験できて、うまい具合に放物線を描いて充実しているバイクライフは、幸せだなあと感じている。

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