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僕んちのバイクライフ 高齢化とダウンサイジングに思う

Next Stage 2025

2025年の元旦もスノータイヤを装着したカブNWJCコンプリートTYPE3で飛騨一之宮 水無神社へ恒例の初詣に出かけることで今年のバイクライフが始まった。

今年は穏やかな冬となるかと思っていたが、北日本に来襲した寒波は2メートルの積雪を超える勢いがあり、飛騨でも毎日雪との格闘に追われた。

恒例の初乗り初詣は、カブNWJCコンプリートならではの多用途での使い勝手の良さと、スクリーンやレッグシールドによる防寒防風雨対策の効果もあり、飛騨の冬でも安全・快適に楽しむことができる。

しかし、多くのバイク関連のメディアでは大型バイクがツーリングには最適とする記事がほとんどで、最近もそんな内容のネット記事を目にしたが、僕にはとても違和感がある。

また、日本は高齢化が急速に進んでいることはよく聞くが、何故バイク業界では高齢化には触れないのか不思議である。まちがいなく世のライダー諸兄も高齢化しているのに、それを伏せて大型車両を提案するのは何故だろうか。

カブ110NWJCコンプリートに思う

まぁ、飛騨の冬を走るのは、赤いカブプロと緑のカブNWJCコンプリートType3くらいではあるが、カブNWJCコンプリートのタイヤは14インチで足つきも良く、積雪の道で凍結など路面状況が極端に悪い場合でも2輪2足走行で安全確実に飛騨の冬を駆け抜けて楽しむには最適であると感じている。

飛騨の冬は積雪や凍結などの路面状況ではカブNWJCコンプリートで冬期にも出かけてみようと思えるのは、ダウンサイジングによる身の丈に合った安定・安心・快適を実感できるからで、一つでも欠けているなら雪解けの春からの始動となるはずである。

脇道ではスタックする事もあるが難なく脱出できるから、自由気ままにどこへでも入っていける使い勝手の良さも魅力である。

昨今の道路事情は良く未舗装の道路を探すことの方が一苦労ではあるが、動画サイトではCT125でのオフロード走行の動画を目にすることがある。

その走行スタイルはスタンディングで駆け抜けているが、苔むした路面や凍結路など路面状況が悪い場合、シッティングでバランスをとり2輪2足で難なく通過するため、すべてにスタンディングで通過できるイメージには違和感があると思うのは僕だけだろうか。

ネットやSNSでよく見かけるクロスカブやCT125の記事には、オフロードも走れてツーリングには最適だとか、積載能力も申し分なくキャンプツーリングにはこの一台といった情報もあるが、もしもカブNWJCコンプリートがクロスカブやCT125がベースだったらと想像してみようと思ったが少し無理がある。

他のカブでは味わえないカブ110NWJCコンプリートならではの、飛騨の冬でも気負うこともなくバイクライフを楽しめる懐の深さということが少しでも皆さんに伝われば何よりです。

バイク旅必須の積載力について

積載についても同じようなことが言え、キャンプツーリング目的で試行錯誤して荷物を満載にして出かけてみたものの、聞いていた!知っているはずのイメージとは大きく違い、車体は安定せずバランスを保つのに一苦労し体力は消耗、楽しいはずのキャンプツーリングが苦痛ツーリングになってしまうのではなかろうか。

結論は、カブNWJCコンプリートだからこそ、現状のパフォーマンスが発揮できるということになるのだが、この根拠は実体験したことからのフィードバックからその車両が造られているか、単なる口コミや評判だけの想像からできているかという大きな違いがあるからであろう。

「キャリアを大きくして荷物を多く積めることが積載力とは言わない。旅に必要な荷物をフルに積んでも安定性があり、操る楽しさがあるトータルバランスを高く仕上げてこそ、積載力があると言える」と欲張りなおっさんライダーがいつも言っている事だが確かにその通りである。

カブNWJCコンプリートならではの積載力は、カブシリーズの中では格別でバイク旅にも最適である。

また、SL230TMやCB400ss-TMなどの積載力も旅バイクとしてトータルバランスを整えてあり、使い勝手の良さは僕んちのカミさんも納得である。

身の丈に合った車格へのダウンサイジング

ライダー全体の平均年齢も55.5歳だと聞いて、まさに僕の年齢で、あと数年で60となるが年相応の身の丈に合ったダウンサイジングにより緩やかな放物線を描くバイクライフを実感できるようになり、これからも充実したバイクライフを楽しめると実感している。

若いころは50・90・125・250・400と楽しみ、Bigのバイク歴は20代後半からST1100に始まり、28~42歳まではR1100GSを楽しみ、42~46歳までは空冷ボンネビルT100―2014仕様を楽しみ、47~51歳までは憧れのCRF1000アフリカツインへと乗り継いできた。

しかし、アフリカツインに乗り始めてから、キャンプツーリングなど積載状態では気負うこともあり、道を選ぶことも無く自由気ままに楽しむ事もできず心地よく楽しむ事が出来なかったのも事実であり、憧れのアフリカツインでも所有する悦びでは満たされないことも実感できて52歳で手放す。

歳を重ねることにより身の丈に合った車格へのダウンサイジングは、充実したバイクライフの為には必須であると改めて実感した次第である。

SL230ツーリングマスター(TM)の意外さ

2002年よりSL230でトレッキングごっこを始めライディングは感性である事が何となく判り始め、獣道や林道ツーリングも楽しみ、丁寧なアクセル操作によりバイクとの一体感が解かりはじめて操る面白さや楽しさにより、スペックやブランドでは語れないバイクの価値観が変わり始めたように思う。

トレッキングごっこをしていた時は、丁寧なアクセルワークとステップ荷重やニーグリップなど、険しい獣道では2輪2足走行にて安全で確実に走れた経験は、知識ではなく実体験からの感覚を体が覚えている。

僕らは、競技選手ではなく普通のバイク乗りであって、路面状況が悪く危ないと感じて無理と思えば足を着いて2輪2足で安全に通過できることが最も大切なことだと思っている。

そのSL230でバイク旅を楽しめるなど想像すらした事も無かったが、欲張りなおっさんは軽量コンパクトな車格とエンジン特性がお気に入りのようで、何としても旅バイクとして楽しむために積載状態での操縦性や安定性などトータルバランスを高める試行錯誤により、欲張りなおっさん仕様がSL230ツーリングマスター(TM)へと深化していった。

年相応の体力で身の丈に合った車格へのダウンサイジング

2021年よりSL230ツーリングマスター(TM)へ仕様変更してその乗り味は意外であり、トレッキングごっこを楽しんだ頃のSLとはまったく別物の乗り味で、SL230を積載状態でバイク旅を楽しめるとは誰も思っていなかったが、軽量コンパクトな車格は使い勝手も良く旅バイクとしても最適である。

トレッキングごっこを共に楽しんだメンバーも、みんなSL230ツーリングマスター(TM)に仕様変更してSL230の意外な一面を楽しんでいる。

うちのカミさんもCB400ssよりもSL230TMのほうが使いやすく長距離でも疲れる事が無いと大絶賛。

その結果、SL230を増車してTM仕様へとバージョンUPしたのは2021年のことで、僕んちにはSL230TMが2台となった。

CB400ssもTM仕様へとバージョンUPして我が家のバイクライフはダウンサイジングとTM仕様により益々充実している。

バイクライフを楽しまれている多くのライダー諸兄にとっても高齢化は現実であり、年相応の体力で身の丈に合った車格へのダウンサイジングにて、これからも大いにバイクライフを共に楽しみたいと思う。

この記事の車輌・パッケージ(仕様が異なる場合があります)

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