僕んちのバイクライフ 念願のカブ110NWJCコンプリート2台でキャンプ
夏休みに一人キャンプに行き装備の確認を済ませ、今回はカミさんと共にカブ110NWJCコンプリートType3とType4の2台で楽しんできた。
9月に入りまだ暑さは残るが過ごしやすくはなってきたので、以前より話していた、戸隠奥社へカブ110NWJCコンプリートType3とType4の2台で行こうと、SL230ツーリングマスターで走りながらインカムを通しカミさんへ提案。
案の定『行く!』の一言で、続けてキャンプ旅でいかが?と続けるとこれも、二つ返事で承諾となった。
しかしながら・・・9月もなんだか天候は安定していない感じで、二日目は雨になる模様と天気予報を確認していると、カミさんが『雨でもバイクは溶けないでしょ』との心強い一言。
いろんな日もあるからと、念願のカブ110NWJCコンプリートType3・Type4の2台での一泊二日のキャンプ旅へと出かけることとなった。
カブ110NWJCコンプリートType3とType4はフル積載
まずは積み込み、必要、不必要をかみさん主導で選択、僕が選択するとどうも何でもかんでもポイポイ入れて行くらしい。とはいいつつ2台のパニアケースとサイドバックはパンパンになっていく。すると、カミさんのパニアに少々の空きスペースがあるように思え、これとこれもと入れようとすると、そこは明日の晩ご飯と人体のアルコール燃料そしてお土産のスペースだそうだ。さすがカミさんである。
出発!快晴!!荷物てんこ盛り!!次の日の天候悪化を想定し、峠越えを初日として二日目は糸魚川から親不知と決めてなんだかいつもの道になりつつある安房峠に向かう。
僕は経験があるが、カミさんは、カブ110NWJCコンプリートフル積載バージョンは初めてである。『ん、いつもより上り坂はがんばれカブやね』とか言いつつ走って行く。
『重たいでね、少し制動距離も伸びるよ』と助言すると、『大丈夫!Type4はディスクやし!!ただ少し重さは感じるね』とさらりとかえってくる。
少し羨ましく思いつつ『少しなの??そうね・・・』と返す。 さすがカブ110NWJCコンプリートType3・Type4ならである。毎回ではあるが、てんこ盛り荷物でもその走りは何ら影響を受けることは無い。
カミさんの少し重さを感じるは、カブ110NWJCコンプリートならではで、17インチのカブではかなり重さを感じ『ふらふらするで、今日は走れんわ』となっているはずである。
走り出して松本に着く頃には、『なぁなぁ、荷物満載なんやよ今日は・・・』と問いかけると、『楽しいね天気良いし!』と質問の答えになっていない。
つづけて『少し挙動は違うと感じたけど、そんなに普段と変わらんよ』だと・・・。恐るべしは、カミさんOrカブ110NWJCコンプリート??どっちでしょうね。
バイク旅はスペックやライテク云々よりも感性で楽しむ
『バイクは感性の乗り物だからね』と高田さんがよく言われている。内緒なのですが実は僕、お店(NWJC)でいろいろなメンテナンス等を施した後『アツシ、ちょっと乗ってきてみ』と言われ即試乗に行くのだが、交差点と信号機が多い市街地を15分、20分走ってみるが、何かが変わっている、深化していると感じてはいるが、それをどう表現すれば良いかが解らない時がある。
お店(NWJC)に戻り『どうやった?』と高田さんに聞かれるのだが、なかなか言葉にできないことがしばしばあるんです。そんなとき、僕は感性が乏しいのか表現力が乏しいのかと自信が無くなるのだが、飛騨への170kmそこそこの帰り道では、その変化と深化をまじまじと体験、体感し『これ、ものすごく良い』となることが多い。
今回のキャンプ旅は、安房峠・松本・安曇野・大町・白馬と、県道を軽快にそして気ままに走りつつ『なぁ、そろそろ休むかい』とカミさんに言ってみるのだが『え、なんで?特に休まなくていいよ、気持ち良いでこのまま行こ疲れとらんし』との返事である。
以前CB400ss(ツーリングマスター化前)で一緒にツーリング行っていた時はこの返答は無かったように思う。
今よりも体力があったはずのあの頃ではあるが、車重や車格に操る為の体力や集中力を使ってのライディングで、今よりもその土地や雰囲気を取り込めずにいたのか、休憩時にあらためて『ここ雰囲気良いね』とか話し、『ほら、さっき大きなカーブのとこで一気に景色が広がったやろ』と言うと『え、どんなだったっけ?』と少し印象が薄かったような覚えがある。
今は、というと『ほら、さっきさ道の脇に白い花があったでしょ!あれって家のまわりでは黄色なんやよ、白ってめっちゃ珍しくない』と、その植物の生態まで観察してくる。これって僕よりも余裕あるのではと思ってしまう。
疲れていないわけでは無いはずだが、カブ110NWJCコンプリートは足つき性や操作性など、積載状態でもトータルバランスが高く、持て余すこと無く、気負うこと無く、ストレス無く走れてしまう。
カミさんはその良さをスペックやライテクク云々よりも感性で捉えてその良さを実感して使いこなしているから、その土地、土地の、山野草を発見することで、知ってか知らずか、カブ110NWJCコンプリートによるバイク旅を存分に満喫しているのだな!と、まじまじと感じる。
カブ110NWJCコンプリートType4 vs Type3
朝のスタートが少し遅かったキャンプ旅、白馬に着いて晩ディナーの買い物と人体へのアルコール燃料を仕入れたのが、15時少し前で実は今回のキャンプ場は、16時30分迄に受付をしないとならない、遅れれば道ばた野宿ライダー夫婦となってしまう。
まぁそれでも良いのではあるが、やっぱり環境の整った場所の方が快適だろうと、当たり前のことを考えつつ白馬から戸隠のワインディングに入っていく。地図から想定したキャンプ場までの所要時間は1時間強となった。
あまり焦って急いでの走りはしたく無いのだが今回はいたしかたない。カミさんに『ごめん、ちょっと急ぐわ』と伝え少々アクセルを開け気味でワインディングを駆け上がっていった。途中、途中、チラチラとミラーで後ろのカブ110NWJCコンプリートType4を確認するのだが、コーナーを1つ2つと抜ける度に若干その車間距離が詰まってくる・・・カブ110NWJCコンプリートType3へ迫ってきている。今までにない驚きかもしれない。
それまでの道のりを走っていた時は、わりと遅れ気味だったカミさんだったが、このワインディングに入った途端に無意識にハイペースゾーンに入ってしまったようである。
想定した到着時間より15分程度早くキャンプ場に着いて、受付、そして場所決めをしてほっと一息。あのワインディングで感じた事をカミさんに伝えると、『普段はキョロキョロとあちらこちら見とるで、油断すると遅れるんやさ』『あのワインディングはカブ110NWJCコンプリートTYPE4との対話モードで走ったから』だとさ。
110NWJCコンプリートType4の凄さとカミさんの発言は、これってまずくないか・・・とも思った次第ではあるが、110NWJCコンプリートType3もお伝えした通り適時バージョンアップしているので、昨年とは全く違ったコーナリングとブレーキ性能を発揮させて走ることができている。
フロントブレーキはドラムではあるがバージョンUPしたおかげで後荷重なはずのフル積載でもフロント回りは接地感が増した感じで、減速と加速を繰り返しながらヒラリヒラリとコーナーを抜けていくことができるのである。もしもこれが無かったらおそらく、私についておいでとType4が先行して居たのでは・・・。
メーカー出荷の車両は、量産品での出来映えは確実な規格の基で作ってあるが、バイク旅を気負うことなく存分に楽しむために各部を煮詰めたカブ110NWJCコンプリートをはじめ、NWJCツーリングマスターは自分専用に造られた旅バイク工房NWJCのファクトリーマシンでありホント凄いんですよ。
最近のブームについて思う
最近のキャンプは、僕が始めた頃とは違っているみたいで、高級そうな車で2人か3人で来て、大きなテントでクーラーボックスも5~4個あって中の2個程は電源に繋げるみたいだ。更には、テーブルにはおしゃれなテーブルクロス、そしてテントには電飾が施してある所もある。ブームとは恐ろしいものだなと、まじまじと考えさせられる。
昨今のバイクブームも然るべきなのか、巷で評判のCT125やクロスCUBはフォルムがシュッとしていてスマートで著名人のユーザーも居るから買うべきバイクだったらしい。そして走行性能は走破性が高くキャンプツーリングでもオフロードでも万能なのだそうだが、積載状態ではサイドスタンドだけでは停車ができず、悪路へはそれなりのライテクが無いと走破性があるとは言えないようで、現実との隔たりが大きいとの話が多いのも事実であり、何がホントなのか?
雨の帰路もType4とType3で楽しむ
テントの設営も終えてしばらくすると日も落ちて、ランタンの灯の元でアツシ シェフが丁重にカミさんをおもてなし、今後もType3の使用許可申請をしつつ、それぞれにアルコール燃料を補給して就寝。
朝起きるとテントにはケロケロっと鳴くお客さんが。曇天の中早々に撤収し、戸隠奥社へ参拝。杉並木の中と石階段を進んだその道のりは体力的に結構堪えた。
参拝を済ませ、駐車場近くのお店で戸隠蕎麦を堪能し走り始めると、ポツポツ雨が降り出してきた。しかし既に雨想定でレイン装備しての出発だったので、慌てて準備すること無く普通にスタートしていた。
しばらくすると、インカムから『竹細工が見てみたい!』とのリクエスト、ふらっと寄った工房は僕の母と同じかもう少し年輩?と思われる方が店番をしていた。
その中を編み方やその素朴な模様に魅了されつつ見ていると、『この一輪挿し素敵よね』とカミさんの目が輝いていた。そういえばカミさんのパニアケースにはお土産スペースがあったことを思い出す。確信犯である。
自分ご褒美も手に入れ、昨日ハイペースで駆け抜けたワインディングを小雨の降る中白馬方面へとカブ110NWJCコンプリートを走らせつつバックミラーで後ろを確認すると、昨日と違って今日は少し遅れ気味のカミさんのType4。
どうしたのかと尋ねると、『今日は雨やでね、慎重に行くの』としっかりと周囲の状況判断をして自分のペースをコントロールしていた。これもまた、さすがである。
雨脚は長野県から新潟県へと入る頃には一層強くなっていた。
そんな中でも2台のカブ110NWJCコンプリートは走りに不安を抱くこと無く走り続けている。旅にたくさん出れば、いろいろな気象条件の下で走らなければならないのは当たり前であるが最近は天候に恵まれていたので、久々の土砂降りの中での走行であった。
カミさんに、『どう?見えにくいやろ、大丈夫か』と声をかけるも、『結構、快適に走れてるよ!ただねカッパがダメやわ』に続き、『私仕様にスクリーンも仕上げてもらってるから、これ好いわぁ』と聞こえてきた。
そういえば、カブ110NWJCコンプリートType4のオーダー時に、『Type3のスクリーンは、ちょうど目線に入って見づらいことがある』と欲張りなおっさんに伝えたら、『あっそう、わかったよ』と、そして出来上がってきたType4は、僕のType3とは違い、カミさん仕様に少し低いスクリーンが装着されていた。
体格に応じて各所を変更、まさに旅バイク工房NWJCのファクトリーマシンである。
おそらくこの仕様変更が無ければ、スクリーンについた雨粒で視界が遮られ思う様には走れず、雨で苦痛な旅になってしまっていたであろう。そしてカミさんの「結構快適に走れているよ」は、専用スクリーンとカブならではのレッグシールドによる防風雨効果のたまものだからこその一言と確信することとなった。
富山に入り普段は高速道路で移動する海岸線だが、今回はカブ110NWJCコンプリートだからこその下道、雨ではあるがいつもと違った景色を堪能しつつ富山市に入る頃には、薄暗くなっていた。
9月とはいえ暑いが、日は短くなっていてやはり季節は秋である。
カブのヘッドライトは、今時な仕様になってLED化されているが、これがまた曲者で、夜は全く見えない。こんなんで郵便屋さんと新聞屋さんが困らないのかともの凄く心配になる。
但しカブ110NWJCコンプリートは心強い味方のフォグランプが装着されている。これもまた、欲張りなオッサンのこだわりの一品である。その取付け位置の絶妙なことこの上なく視認性も抜群であり。夜はもちろんのこと、今回のような雨の夜でも絶大な威力を発揮し、安全にかつ快適に家路へと向かわせてくれる。
今回の旅を通じて改めて痛感するのは、実体験と確実なそのフィードバックにより具現化され、更に細部までユーザー側の目線で丁寧に仕上げられたカブ110NWJCコンプリートやツーリングマスターシリーズは、良き相棒となるために特別に仕上げられた車両であり『旅バイク工房NWJC』ならではのこだわりを実感である。
カブ110NWJCコンプリートへの拘り Type3&CT110で能登へ
世間一般では、クロスカブ110・CT125・C125がもてはやされていたようだが、NWJCの高田さんはJA07のプロトタイプをはじめType2を企画したときから、それぞれに良さはあるが、流行り廃りに関わらず他のカブで旅バイク用コンプリートを企画するつもりはまったく無いとはっきりと断言されていた。
旅バイク工房のNWJCによるカブ110NWJCコンプリートは、JA07のプロトタイプから始まり10年目を迎えたが、カブ110NWJCコンプリートは時代や流行廃りに流されること無く、少しも変わることなく、Type2・3・4と頑固にそのスタイルが貫かれている。
そのコダワリは何故だろと疑問に思うのが一般的であろうが、それぞれのカブにはそれに見合った楽しみ方があり、いかに普段使いからバイク旅必須のフル積載状態でも、気負うことなく自由気ままにフィールドを拡げて道草も含めてバイク旅を楽しめるか、バイク屋のおっさんライダーの経験に基づいている事は、カブ110NWJCコンプリートを楽しんでいるライダーなら誰でも良くわかることである。
カブ110NWJCコンプリートはホイール径が14インチの110プロをベース車量に選んでいるが、17インチのカブ90・C110・ウエーブ125・C125など色々なカブを走らせ、比較し検討して、普段使いからフル積載のバイク旅まで、或は季節を問わずと言える白い季節でも自由気ままにフィールドを拡げてバイク旅を楽しむための選択であった事は、飛騨の冬をType3で楽しむようになって、やっぱりカブでも欲張りなおっさんである事がはっきりと解かった。
高田さんが当時からメンテナンスを担当している旧型のCT110とType3の2台で能登神話を訪ね歩いたのは2020年8月のことだったが、Type3と比べても遜色の無い走りの旧いCT110は、岐阜から能登の往復約600Kmを楽々と日帰りできるようモディファイされた仕様だったが外観はフルノーマルのままで、あの旧いCT110が・・・と少し驚いた事がある。
その時、積載量が増えると17インチのCT110では自由気ままにフィールドを拡げてバイク旅は楽しめないのが残念と、高田さんがポツリとつぶやいていたのがとても印象に残っている。
SL230やCB400ssのように対策する事は可能かと聞くと、それは可能だと思うがスペックやライテク云々よりも、誰でも気負うことなくバイク旅を楽しめるカブ110NWJCコンプリートのほうが絶対に楽しめると断言されていた。
それは、今回カミさんが存分に満喫したフル積載のカブ110NWJCコンプリートType4の走りであり、道中におけるカミさんの余裕ある言動を見ていると、誰でも気負うことなく思うがままバイク旅を楽しめるカブ110NWJCコンプリートのほうが絶対に楽しいと断言されたことの裏付けであると実感できた。
また、経験豊富なベテランライダーの多くがカブ110NWJCコンプリートを楽しまれていることや、旧いモデルのType2やType3もバージョンUPにより愛着のある価値ある1台に仕上げられていることなど、それは過去からの経験が裏づけとなっていることは、高田さんの言われるバイク屋自らの実体験に基づいたことであるのは聞くまで無い。
違いの分る経験豊富なベテランライダー達は、スペックやライテクよりも、速さより心地よさで、何かに特化しない曖昧さと、和洋折衷のような大らかさで、思うがまま自由気ままにフィールドを拡げて、日本各地でカブ110NWJCコンプリートにてバイク旅を楽しまれていることは当然の事であろう。
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