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それぞれのカブ・ワールド その2

カブ110Proをベース車両として、バイク屋自らが速さより心地よさで季節や道を選ぶことも無く、自由気ままにバイク旅を楽しむためにカブ110NWJCコンプリートを企画して10年が経ちました。

JA07型のプロトタイプから10型のType2、42型のType3、61型のType4と継続して、バイク旅では必須の速さより心地よさと積載時の安定性と操縦性の良さにより、日本各地で自由気ままに素敵なバイクライフを過ごされている経験豊富なベテランライダー諸兄も納得できる仕様を目指しました。

JA10型のType2と42型のType3では、その走りには違いがあり、Type2では登り坂でアクセルを戻すと吹き上がらない特性や高回転域の伸びでは42型のType3には及ばない場合がありましたが、メンテナンスとモディファイによりType3と比べても遜色のない走りで楽しめるよう深化しました。

バイクに乗ることも無く、売るがための提灯記事やカタログを頼りにしたセールストークにより、経験豊富なベテランライダー諸兄に「新型への代替はいかがでしょうか?」となるのでしょうが、実体験がないとバイク旅を心地よく楽しむために積載時の安定感や操縦性など数値化できない感覚的な事も含んだその違いに気づくことは出来ず、旧型だから「こんなものです」となるのは残念なことです。

旧いから「こんなものです」ではなく、どうすれば心地よい走りで楽しめるのだろうかと、エンジンコンディションから足回りまでトータルバランスを高めて心地よい走りのためのヒント探しは、バイク屋自らがバイク乗りとしての実体験の中に見つけ出すことができると思います。また、外観からでは判らない体感による違いはライダーのみが知ることができる違和感であり心地よさでもあると実感しています。

カブ110NWJCコンプリートをはじめNWJCツーリングマスターは、存在感を誇示するためにボルトオンパーツを組み付けて外観のスタイル等を替えることではなく、乗り続けて愛着を持てる情緒的価値観と心地よい走りを満たすメンテナンス等による機能的価値が程よくバランスした素敵なバイクライフを満喫するために、バイク屋自らの実体険に基づいて1台1台を丁寧にGoodコンディションに仕上げることだと考えています。

一般道ではBigバイクと比べてもカブ110NWJCコンプリートであれば積載状態での操縦性や安定性から移動時の平均速度など何ら遜色も無く、カブ110NWJCコンプリートならではの持て余すことも無く、疲れも僅かで道を選ぶことも無く自由気ままにバイク旅が楽しめることなど、経験豊富なベテランライダー諸兄はご存知の事。

「速さより心地よさ」「何かに特化することの無い曖昧さ」「和洋折衷のような大らかさ」のコンセプトは、JA07型をベース車両とするカブ110NWJCコンプリートのプロトタイプからType2・Type3・Type4へと何ら変わることなく、バイク屋自らの実体験に基づいて、気負うことなく、持て余すことなく、自由気ままにフィールドを拡げて楽しめる、カブ110NWJCコンプリートならではのバイクライフを提案したいと思います。

コロナ禍による自粛が緩やかになり政府による旅行支援なども始まり、遠方からバイク旅を楽しみながらメンテナンスで来店予定の方々より日程などの問い合わせが増えてきました。行きと帰りで走りの違いやその心地よさを改めて実感されるなど、夫々にNWJCカブworldを満喫されています。

先日、金沢から来店されたS・Sさんは、普段は赤いカブ110に乗られているプロライダーです。最近ではカブ110NWJCコンプリートType3による速さより心地よさと、使い勝手の良いType3ならではの道草ツーリングを楽しまれるようになり、メンテナンス後のレポートが届きました。

普段は金沢からフラリと来店されて日帰りされるのですが、当日は午後より雨模様という事もあり、岐阜で一泊されて翌日の金沢までの帰路で道草ツーリングを楽しまれたようです。

金沢S・Sさん カブ110NWJCコンプリートType3

昨日は長い時間メンテナンスしていただきどうもありがとうございました。

早速ですがメンテナンス後のレポートを送らせていだきます。

以前から信号待ち後のスタート、坂道での全開走行中に違和感を覚え、今回初めてのバルブクリアランスの調整をしていただきました。

結果、基準値を大幅に上回っていたようで低中速の力強さの低下が私の感じた違和感だったようです。

調整後の違いはお店から出て直ぐに感じました。以前に比べて敏感ともいえるアクセルレスポンス、アップダウンの峠道では力強い加速力にバージョンアップされて驚きと笑みが自然に溢れ感動しました。

そのおかげかお店から岐阜駅のホテルまでのちょっとした慣らし運転が80kmほどのプチツーリングをする事に(笑)

また、この調整の他にフォグランプの増設、走行距離が16,000km近くのためエアクリーナー、プラグ、タイヤ等々多くのメンテナンスをしていただいた事も今回の走りに影響しているんだなと感じております。

特にtype3、JA42型カブのLEDライトの弱さは、NWJCさんからの帰り道に走る日の暮れた156号線の峠道を走る度に強く感じていました。

ロービームは路面を照らすにはあまりにも光量が弱く、ハイビームにすると周囲の闇に光が飲み込まれて意味をなさない。なので極力暗闇の中で走る事はしないようにしてきました。

しかし、フォグランプ増設後はイエローランプという事もあってLEDの白色に比べて見やすく、メンテナンス当日は暗い夜の小雨という天気でしたがしっかりと路面を照らしくれました。

特にハイビームとフォグランプの組みあわせは非常に良くなり驚いております。使い勝手が増設前より格段に上がりこの点も感動しました。

1つ1つをしっかりメンテナンスする事でここまでバイクは大きく変化する。

バイク屋ノースウイングJCさんからのメンテナンスによるメッセージとして
「トータルバランス」、「バイクの深化」を強く実感しました。

前回のメンテナンスは、エンジンオイルの交換とフロントフォークオイルの交換でしたが、NWJCさんが言われる隠し味による安定感とブレーキの効きが大きく変わったのは驚きでした。

毎回のメンテナンス後に思うのですが「仕事で乗るカブと同じ車両なのに…」
何故こんなに違うのかと驚かされていますが、今回は特に強く感じました。

素晴らしい車両にメンテナンスしていただき本当にありがとうございます。
これからも大切に乗っていきますので末永くよろしくお願いします。

レポートS・S 

あとがき

金沢のS・Sさんは、仕事で赤いカブに乗られているプロライダーですから比較もできてチェツクも厳しいですが、大好きなカブを駆って素敵なバイクライフを満喫するためにカブ110NWJCコンプリートType3の深化を実感されて納得いただけたことは何よりです。

夫々が織りなす素敵なバイクライフの物語において、情緒的な価値観を演出して売るがための提灯記事によるセールストークやカタログトークよりも、バイク屋自らの実体験に基づいて、お気に入りのカブ110NWJCコンプリートは価値ある道具であり良き相棒として、より素敵なバイクライフの為の提案ができたことはバイク屋として嬉しい限りです。

ありがとうございます。

この記事の車輌・パッケージ(仕様が異なる場合があります)

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