バイク屋の備忘録

カブ110NWJCコンプリートで九州へ その1 

先月は、SL230ツーリングパッケージの最終チェックを兼ねて諏訪湖までツーリングを楽しむこともできて、GWは、最終日の7日よりカブ110NWJCコンプリートを駆って九州方面へ4泊5日のツーリングに出かけ久々にバイク三昧の日々を満喫できた。

ルート

今回のツーリングは、NWJC南店のスタッフの伊藤さん(Y・110さん)から、「女性でもフル積載状態のカブ110NWJCコンプリートでロングツーリングを楽しむことが出来るか、バイクライフを楽しむ女性ライダーの一人として自ら試してみたいから、おっさんライダーと同じルートを走りたい」と要望があり少し困惑した次第である。

フル積載

いつもとは勝手の違うツーリングとなったが、女性ライダーでも気負うことなく速さより心地よさで走り続けることを楽しめる、カブ110NWJCコンプリートによる新たなバイクライフを提案できたことは何よりであった。

R433-2

女性ライダーも20年・30年とバイクライフを楽しむうちに、体力的なことへの不安もあり、車格はビッグバイクからダウンサイジングする傾向となるのは当然のことだろう。

コーナーリング

二輪業界も他の業界と同様でライダーたちの平均年齢が高くなりつつあるが、年齢的なことによる体力の衰えも自覚しつつ、緩やかな放物線を描くようにダウンサイジングしながらのバイクライフは、一味違う新たな発見や面白みで深みを増す事が出来るだろう。

当惑

かつてはVRX400 BMW F650 R1100やトライアンフ ボンネビル800・900などのビッグバイクを乗り継ぎ、SL230でトレッキングごっこを楽しみ、ロングツーリングやキャンプツーリングも楽しんできたバイク歴30年のY・110さんだが、現在はCB400SSとXL230を時々乗る程度で、普段はJA07NWJCコンプリートのプロトタイプを楽しんでいたが、JA10NWJCコンプリートへ代替。

県道1

キャンプツーリングやロングツーリングも楽しんでいたが積載量が増えると取り回しなどには不安もあり以前より無縁のこととなっていたが、フロント周りが軽く扱いやすいJA10型カブ110NWJCコンプリートで20数年前に一度使っただけの旧いmoto WINDのテントを張ってキャンプも楽しみたいとのこと。

日生GS

JA07からJA10のカブ110NWJCコンプリートに乗り換えて、慣らしもまだ不十分な状態で、キャンプ道具などフル積載で今回のツーリングに同行したいとのことだが、準備不足だからおっさんライダーは少し躊躇・・・・・。

JA07&JA10

今回のルートはおっさんライダーがソロで楽しむ予定で走行距離は約2,000Km前後であるが、女性ライダーがビッグバイク並みの積載量で、無理をせず難なく走りきることができるだろうか・・・・。

自由気ままなツーリングを楽しむバイク屋のおっさんライダーとしては、フル積載よりもかなり荷が重く責任重大で当惑していたが、いつものメンバーの村田さんが、初日だけ後方よりサポートを引き受けるとのことで少し安堵。

村田さん

1日目の目的地は、しまなみ海道にあるバイクでは原付のみが降りることができる「見近島」。500Km先にある見近島まで走り続けることによりカブ110NWJCコンプリートとライダーの関係はある程度最適化されるとは思うが、何ら問題なく走りきる事ができるだろうか・・・。

用意万端

当の本人Y・110さんは、いつものメンバーのKさんや村田さんからサイドラックへ完全防水のウルフマンサドルバックの取り付けなど、色々とアドバイスを受けてやる気満々のご様子。

しまなみ料金所

小柄なY・110さんからスクリーンの高さが少し高く目線に掛る部分が気になるとのこと。高さを変更したスクリーンを急遽準備することに。ライダーの要望も十人十色だが、おっさんライダーをはじめいつものメンバーでも気づかないことへの指摘は、的を射た良い指摘であった。

心地よい走りのためにY・110さんの車両は、いつものメンバーの村田さんやKさんに北店の細川君も何かと気になるようで、細部にわたり入念にチェックを行っていた。

生口島

おっさんライダーの車両は、リコールのためエンジンを載せ変えて走行距離は僅か8Kmでバルブクリアランスのみをチェックしただけであるが、トラブルなどについては何ら心配することは無いと、おっさんライダーは確信していた。

一日目 岐阜~しまなみ海道 見近島

京都や大阪の市街地を避けて日本海側の小浜から南下するルートでNWJC南店から見近島まで約500Kmを走る。

丹波R175

フル積載のカブとの最適化を色々試行しているY・110さんの後方には村田さんがついているから、後方からの車両を気にすることも無く、速さより心地よさで走り続けることを楽しめた。

R2-1

登り坂に差し掛かると後方からY・110さんのカブ110NWJCコンプリートがグングン近づいて一気に車間がつまり、後方の村田さんも引き離されていく。

多々羅大橋

登り坂ではパワーウエイトレシオの違いが顕著で、後ろに続くY・110さんはカブ110NWJCコンプリートの走りを確かめるように楽しんでいる。

しまなみ海道

予定通り、見近島まで難なく500Kmを走り、天候も問題なく予定通りのキャンプでY・110さんは20数年前のmoto WINDのテントを張り終えてご満悦のよう。

見近島キャンプ

Newエンジンに乗せ換えて慣らし中の おっさんのカブ110NWJCコンプリートだが、試作のEPLエンジンオイルでシフトタッチも軽く、エンジンは軽さを増して軽快な走りが戻りつつある。

道の駅みつ

二日目 しまなみ海道 見近島~九州 高千穂

村田さんは、吉野川を下り徳島港から南海フェリーで和歌山港へ、南紀を気ままに楽しみ岐阜を目指すため少し早目の出発。今回のツーリングは一泊二日で1,000Kmとなるようである。

村田さんに出発

乗り換えたばかりで不慣れなJA10にフル積載のロングツーリングでは、と少し気をもんでいたが、長年バイクライフを楽しんできたY・110さんへの気遣いは無用のようであった。

見近島2日目

今日の目的地は九州 高千穂である。我々は94フェリーに乗るためR378を心地よく走り続けて佐田岬を目指す。

R197の登り坂では、後方よりY・110さんが余裕の走りでカブ110NWJCコンプリートとのマッチングを確認しながら悠々とした走りを楽しまれているようである。

軽量コンパクトなカブは取り回しが軽く、サイドラックへの積載は重心を下げて安定感もあり、1日目の500Kmを気負うことなく速さより心地よさで走り続けて楽々と走破できた事が、女性ライダーがビッグバイク並みのフル積載でもソロで気負うことなくロングツーリングを楽しめることを実感されていたようだ。

R196

JA07型よりも安定感があってレッグシールドの形状の違いもあり膝周りが広く、ハンドルポジションもJA10型のほうが良好とのこと。

おっさんライダーとの車間がシフトタイミングにより登り坂でも一定になり始めるなど、Y・110さんとカブ110NWJCコンプリートのトータルバランスが高まっているのが、ミラー越しに見てもよく判る。

佐多岬94フェリー

九州へ上陸してから高千穂を目指す。大雑把なルートはフェリーの中で打ち合わせ済みだから、交差点で途切れても少しペースを落としていると瞬く間に迫ってくる。

佐賀関フェリー

いつもはソロだから自由気ままにあちらこちらへとフラフラと楽しむのだが、今回は後ろにY・110さんが続いているから少し勝手が違い、わき道にそれることはご法度である。

県道6-1

カブ110NWJCコンプリートならではの使い勝手の良さが、昔ながらのバイクライフを楽しめると実感されたようで、林道ツーリングの経験もあるY・110さんからは、フル積載のNWJCコンプリートで舗装された九十九折れの峠道も超えるなど様々な条件の中を走らせたいと、新たなご要望があり県道6号へ向かう。

県道6-2

高千穂へ到着する直前から空模様が怪しくなってきたから、明日は天気予報どおり雨模様のようだ。

こいのぼり

夜は高千穂神社で高千穂神楽を拝観。神楽好きのおっさんは良い時間を過すことが出来て満足である。

その2に続く

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