ユーザーボイス

静岡県 M・Tさん / ボンネビルT100 / 12,508Km

中古で購入したボンネビルの調子が悪く、ボルトンパーツを組み込んでみたがあまり変化も無く、何とか少しでも良くなればと思い、インターネットで色々検索して、メンテナンスを依頼したいとのことでした。


ボンネビルT100

静岡からツーリングがてら立ち寄り、車両を預けて翌日、コンディションの整ったボンネビルでツーリングを楽しみながら帰宅されました。

お客様の要望

アイドリングでエンストしたり、低回転でギクシャクして乗りづらいので、調子を出してほしい。

診断&メンテナンス

例に漏れず、調子の悪い車両に多く見られる、定番のボルトオンパーツが組み込まれていますが、ボルトオンパーツを組み込んで、ボンネビル本来の低回転から力強く、滑らかに吹き上がるエンジン特性を発揮している車両は希です。


ボルトオンパーツ

ボンネビル900のキャブ仕様の場合、キャブレターOHとセッテイングなどメンテナンスでコンディションが整えば、インジェクション仕様と比べても、勝るとも劣ることなく、全域で滑らかで力強い走りを発揮して、ボンネビル本来の良さを存分に楽しむ事が出来ます。


キャブOH

エンジンコンディションを整えるうえで、一般的にはあまり重要視されていないのがバルブクリアランスですが、NorthWingJCでは優先順位の高い項目の一つです。

測定値は以下の通りです。許容範囲からすべて大きく外れています。アイドリング状態から走り始めても全域で力が無く、高回転では何とか走ると云った状態ですから、市街地は勿論の事、ワインディングなどでも乗り難い事は容易に想像がつきます。

バルブクリアランス
  IN EX
基準値 0.15~0.20 0.25~0.30
測定値 No.1 0.29  0.28 0.34  0.36
No.2 0.26  0.23 0.36  0.34


メンテナンス

入庫したときは、アイドリングが高く回転を下げるとバラツキがありエンストしましたが、キャブレターをOHして各部の調整後は、アイドリングを低く設定してもエンストすることも無く、排気音も太く安定しました。

お客様のインプレ

アイドリングが安定して、エンストすることもなくなり、ギクシャクすることもなくなり、以前より1速高いギヤで走れるようになり、車両が扱いやすく気持ちいい。正直、此処まで変わるとは思っていませんでした。

※後日、オイル交換の距離に達した様子でオイル交換に関して『メンテナンス時に交換した、EPLオイルのエンジン・ミッションへの効果を実感しましたので、今回も使用したいと思います。』とメールをいただきました。

メンテナンスMEMO

走行距離12,500Kmでこのコンディションでは、新車で購入された前オーナーは、どんな思いで購入され、どんな思いで手放されたか・・・。バイク乗りのバイク屋として心が痛みます。


走行距離

今回のメンテナンスは、基本性能を発揮させる初歩のメンテナンスです。

エンジンの基本性能が発揮されることにより、更に心地良い走りのためのメンテナンスもあります。

が、いままで調子が良くなることも無く、「こんなものです」という対応を受けて、あまりにも調子の悪い車両ですと、当店のメンテナンスに関する説明は、一般的ではありませんから半信半疑で聞かれるのも当然かと思います。

先ずは、基本性能を発揮できるメンテナンスを提供して違いを実感して頂いて、更にバージョンUPされたいようであれば、往復で600Km圏内の方々の場合、後日ツーリングがてら来店された時などに、各部を簡単に再チェックするのと同時に実施させていただくことが多々あります。

調子の悪い車両では遠く感じたところも、コンディションが整った車両でツーリングを楽しめば、気づくとこんなところまで・・・。となるのが自然です。

新旧問わず、乗れば乗る程に愛着の湧いてくる愛車で、素適なバイクライフをエンジョイするために、より良いコンディションを提供できればと思います。

この記事の車輌・パッケージ(仕様が異なる場合があります)

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