バイク屋の備忘録

GWもバイク三昧

今年のGWは・・・

四月末は、久々のトレッキングごっことプチ林道ツーリングをXR230で楽しみ、五月のGWは、日帰りツーリングには深化したスクランブラーに乗って、ストリートトリプルRやタイガー800を楽しむ人たちと一緒に田舎道のワインディングを楽しんだ。その翌日のキャンプツーリングもスクランブラーにキャンプ道具を積み込んで出かけ、相変わらずバイク三昧の日々をすごしている。

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トレッキングごっこ仕様XR230で久々の林道ツーリング

四月末は、久々にチョイ乗り林道ツーリングに出掛けた。最近は敢えてビッグオフで林道へ出掛けることは無くなり、軽量コンパクトなXR230で出掛けることの方が、私のようなオッサンライダーには、何ら気負うことも無く、程良い緊張感を以て楽しめるように思う今日この頃です。

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久々のトレッキングごっこと、プチ林道ツーリングを楽しみながら、XR230ならではの2バルブエンジンの良さを活かして、エンジンや足回りに一工夫加えて 最近は使っていないGASGASパンペーラのように林道や獣道をポコポコと気負うことなく楽しめるパンペーラ風のトレイル仕様にすれば、もっと面白いのではと思い、XR230の車高をもう少し上げて、他にも少々手をいれてパンペーラ風に楽しむ企みが膨らみ始めている。

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バイク任せの大雑把な走りを刷新して素適なバイクライフを

トレッキングごっこは、ポコポコとゆっくりとした速度で乗るため、大排気量にものを云わせバイク任せで距離を稼ぎだす高速ツーリングを得意とする人達は意外にも苦戦している。

こんなことが何の役に立つのだろうと思われるが、ライディングに必要な繊細な感覚が知らず知らずに身に付いて、今までは、無意識だったバイクからの情報を細かく感じ取れるようになり、バイクとの一体感に気づき面白みが増してくる。これを経験した人達は、苦手としていたことが無意識に出来て、新たな感覚を得ることによりバイクライフが大きく変わったライダー達を数多く目にしてきた。

難しい理論や知識で頭でっかちになるより、子供が自転車の補助輪を外して乗れる様になるのと同じ感覚で、五官を活かしてバイクを楽しむ基本を身に付けることが出来るトレッキングごっこは、頭でやり方を覚える傾向にある人より無邪気に実践する人の方が効果は絶大で、それは多くのライダーが実感している。

いつものメンバーもトレッキングごっこから新たな感覚を得て久しいが、以前とは異なるバイクライフへと深化している。また、ロングツーリングを楽しみたいが、自信が無くて楽しめずにいた人達や、ビッグオフで憧れを現実のものにするために、トレッキングごっこを一緒に楽しむことを提案しているようだ。

→感性で操る!XR230でトレッキングごっこ

タイガー800など大型デュアルパーパスで多少の林道も走り、楽しめるフィールドを拡げたい人達が、憧れを現実にするためには、トレッキングごっこへの参加が最も近道であると思う。

GW恒例のキャンプツーリング

GWは、ストリートトリプルRに乗る人達と、スクランブラーを駆って田舎道の長閑なワインディングを楽しんだ。

その翌日はスクランブラーにキャンプ道具を積み込み、いつものメンバーと初参加の人達も交えて、長閑な水田風景を眺めながら恒例のキャンプに出掛けた。

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2014仕様に深化したスクランブラーは、心地良く軽快にワインディングを楽しめたが、一時的にかなりハイペースとなってしまって、皆のヒンシュクをかってしまった。

恒例のキャンプツーリングに大阪から参加のRBRの乳深さんもリアーサス以外は、ほぼ同じ201○?仕様のスクランブラーに乗り、ピッタリと張り付くように後ろにいる・・。もう少しペースを上げろ・・・というサインか・・?

少しずつペースが上がり始めるが、スクランブラーには似合わない・・・、前傾のフォームに少し腰をずらした、50代前後の走り屋系オジサンライダー特有のフォームで、スクランブラーとしては深いバンク角でピッタリと後ろについている。何故だろ・・・?更にペースUPをすることにした。

右コーナーで路面が荒れているのが目に入ってくるが、2014仕様のスクランブラーは、何ら躊躇することなく、19インチらしい緩やかなラインと浅いバンク角で楽々と進入していく。勿論バタつくことも暴れることも無く、思い通りのラインを描きながら走り抜けていく。ミラーに映る、乳深さんのスクランブラーは上下、左右に暴れている。その後ろから少し間隔を空けて走るNakaさんが、一気にペースダウンするのが見える・・・。

それを境に、いつもの『速さより心地良さ』のペースに戻ったが、何となく気まずい空気を背中で感じた。ツーリングでは車間をそれなりに空けるが、ピッタリ付かれると、やはりペースUPのサインかと・・・?それを理由に、本音はエンジンをガンガン回して走る事も時には楽しい・・・そんな誘惑に遊び心が捕えられてしまった・・・。

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以前にも同じようなことがあったことを思い出す。その結果としてスクランブラーが2014仕様にまで深化することになったのだが、キャンプやツーリングの道中では如何なものかと振り返り、ペースメーカーとして反省。

この件に関しては、RBRの乳深さんもふか~く反省され、50代のバイクライフとしてブログをUPされていますから是非ご覧ください。

→第47回 50代ライダーのバイクライフについて思うこと

その後、カブ110NWJCコンプリートに乗る名古屋のKakuさんと合流してキャンプ場へと向かった。テントの設営が終わり、キャンプ料理長の野村さんが仕事の都合で参加出来なかったため、Nakaさん、Kさんに村田さんの三人が、夕食の準備に取り掛かっている。

作業分担がされて居るわけでもないが、皆も野菜の皮をむいたり刻んだりして、和気藹々としたこの雰囲気と、緩やかな時の流れがキャンプツーリングの良さだと常々思う。

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仕込みが終わると、明君と中島さんは、トレッキングごっこで得た感触をタイガー800で確かめる為に、少し上流のフラットダートへ向かい、後を追うようにNakaさんが、スクランブラーで出掛けて行った。

カブ110NWJCコンプリートの走る姿を見て

翌日は予報通り朝から雨、早々に撤収して岐阜を目指して走り始めた。勿論、カブに乗るKakuさんも周りのスクランブラーやタイガー800と一緒に走っている。

カブ110が、ただ一台だけ大型バイクの中に紛れて走っているのは少し異様に映るが、Kakuさんをツーリングに誘ったのは、Nakaさんだった。それは彼も同じカブ110NWJCコンプリートに乗りツーリングを楽しんでいるライダーとして、高速を使うことなく、片道200Km程度のツーリングならペースも何ら問題がない事を知っているからだ。

また、Kakuさんも最速バイクのsuzukiハヤブサから乗り換えたベテランライダーだからこそ、躊躇することなく参加されたと想う。

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キャンプ道具を満載したカブ110は、急坂の登りでは少しペースが落ちるものの、ワインディングでも他のビッグと同様にツーリングペースで走って来る姿をミラー越しに見て、14インチの110プロをベースとしたNWJCコンプリートならではの走りだと、思わず笑みが浮かぶ。

速さより心地良さで走り続ける楽しさは、車格や排気量を気にすることなく、カブ110NWJCコンプリートと、スクランブラーやタイガー800などの大型バイクが其々に楽しみ、まさに十人十色のバイクライフを満喫できる、良い前例として有意義なキャンプツーリングだったと思う。

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