バイク屋の備忘録

NC700Xで訪ねた 日本武尊 伝説 九州編その1

今年の3月も九州へ

一昨年の秋は、CBR250Rのツアラーとしてのポテンシャルを試すために北海道を走り、不満に感じた所やツアラーとして装備の充実など、手を加えながらCBR250Rをスポーツツアラーに仕上げる過程で、北海道に続き九州を走ったのは昨年の3月だった。

昨年の11月にスクランブラーを共に楽しむメンバーと出雲神話を訪ねた時、NC700Xをロングツーリングでより楽しめるよう各部を煮詰めていたが、VFR800用を流用したパニアケースの形状は使い勝手が悪かったため、NWJC独自に、ツラーテックのパニアケースを装着できるパニアホルダーとリアーシートへの積載性と、ガソリン給油時には容易に荷物を着脱できるオリジナル ツーリングキャリアをプロトタイプとして企画し、足まわりはWPも同様にプロトタイプでプログレッシブスプリングへの変更などを施して九州へ出掛けた。

高速道で一気に九州を目指す

日本の高速道路事情からすれば、ハイパワーでトップスピードが高く、高速クルージングが得意なだけでは心地よく楽しむ事が出来ないと常々思っていたが、エンジンコンディションを整えたNC700Xは、トップスピードこそ知れているが鼓動感も心地よく、単調な高速道で岐阜羽島ICから門司ICまで約700Km走ったが、退屈することやストレスも無く、走り続ける楽しさがあった。

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高速道では、WPサスの効果は顕著でフロントサスからの不快な突き上げも無くなり、接地感と安定感が増して心地よい走りが出来た。

午前中にはスタートする予定だったが雑用に追われて正午過ぎのスタートとなった。羽島ICから高速道で下関 壇ノ浦PAまで走り、関門橋を渡り門司で一日目は終わった。

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今年のテーマは日本武尊

昨年の3月は神武東征のおり船出された美々津など数ヶ所を訪ねた後に、GL1800のナラシを目的に九州へ向かった細川君と合流して阿蘇を巡るルートだった。今年は気楽なソロだから、記紀神話や伝承など様々な書籍を読んで膨らんだイメージをベースに、古代の煌きを道に迷いながらも訪ね歩くことが楽しめるのは嬉しい限りで、継続的に訪ね歩いている日本武尊に纏わる伝承地を大雑把に訪ねる予定でルートを決めた。

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福岡県編

浅木神社 福岡県遠賀郡遠賀

日本武尊熊襲御征伐の帰途、臨幸の神跡の靈地であると・・・。

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御山神社 福岡県直方市植木

御山社は今もJR植木駅の直ぐ近くに御山神社として残っているとあったので訪ねたが、反対側の線路脇を往ったり来たりしながら神社らしきものを探すが見当たらず、公園のような所に鳥居を見つけやっとたどり着くことが出来た。

「日本武尊筑紫に下り給ひし時、此地にいこはせたまひ、多く樹木を植さしめ給ふ。故に村の名を植木と呼ふ。」と云う。

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鳥野神社 福岡県直方市頓野

通行止めや一方通行があり遠回りになり、道に迷いながら細い道を通りやっとたどり着いた鳥野神社は、長い石段を登った所に御鎮座されていた。貯水池?の水際には桜が咲き始めていた。

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福知山のふもとにある鳥野神社は、天孫瓊瓊杵尊が保食大神を祀って創建されたという古社で、山頂には上鳥野神社が御鎮座されている。福知山は日本武尊が国見をしたことに因み別名国見岳と云う。

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白鳥神社  福岡県田川市白鳥町

白鳥神社は交差点の角にあり駐車場が見当たらなかったので、階段下に停めて駆け足で長い階段を駆け上った。鳥野神社よりは短い階段だったが急な階段で・・・・・・・・・・。

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最澄(伝教大師)が唐より帰朝の途中、夢に日本武尊が現れ、航海の安全を守るので、高羽川に自分を祀るように告げた。景行天皇の巡幸の際、天皇の盃に鷹の羽が落ちてきたことで、鷹羽、高羽が生まれ、田川の地名になったとされる。

太刀洗いの井戸と白鳥神社

R322を走りながらすぐ右手を走る道を眺めながら鎮守の森らしきものを見つけ即座に右折して白鳥神社にたどり着いた。御祭神は日本武尊とある由緒書きは、地面に落ちていた。

白鳥神社から僅かな所に日本武尊が猪折を討った後、刀(太刀)を洗ったと云われる井戸があった。

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弓頭神社  福岡県久留米市・・・

県道701を左折したところに弓頭神社があった。御祭神は日本武尊とは異母兄弟となるが、同じ景行天皇の皇子で、国乳別(クニチワケ)皇子である。

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弓頭神社から西に向かい佐賀市内の堀江神社を目指す。

佐賀県編

堀江神社 佐賀県佐賀市神野西

佐賀市内へは、R264から入り郵便局を右折してJR佐賀駅北側附近で堀江神社を探していたら民家と学校のグランドの間に鳥居を見つけ、参道に沿って入っていくと堀江神社があった。

熊襲討伐のため肥前に来た日本武尊の威徳をしのんで土地の人が小祠を建て掘江大明神と称えたのが起原とある。

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松岡神社 佐賀県鹿島市浜町野畠

佐賀からR34経由でR207に入り、のんびりとした流れの中を鹿島の松岡神社をめざしたが、地図ではR207から進行方向右にあるが、左折してからR207を潜るところを間違えていきなり右折して小高い丘に登ったので有明海を眺め、その付近をウロウロしながらやっと松岡神社へたどり着くことが出来た。

景行天皇の時代、皇子日本武尊が土蜘蛛征伐を成し、その尊の威徳に感動し、尊を祭ったのを由来とすると云う。

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松岡神社からR207にもどり、道の駅 鹿島で休憩し、有明海の干潟を見学。門司からは、色々と訪ね歩くことに時間を割いたため、岐阜からの積算は918.1Kmをさしていたが距離は伸びてはいない。道に迷いながらノンビリと走りながら想像力を膨らませ訪ね歩くことが出来るのは楽しい時間でもある。有明海をフェリーで渡るのは翌日にして諫早で2日目を終えた。

14.干潟.jpg 14.鹿島道の駅.jpg

→「古代への道」NC700Xで訪ねた 日本武尊 伝説 九州編その2

→「古代への道」NC700Xで訪ねた 日本武尊 伝説 九州編その3

→ノースウイングJC公式サイト『Honda NC700X レビュー』

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