バイク屋の備忘録

BMW R100RTをタンデムで楽しむ PartI

日本の春をツーリングで楽しむ

昨年を振り返ってみるとバイクシーズン到来と思った矢先、あの東日本大震災が日本を襲った。放射能汚染など様々な情報が飛び交い気持ちが滅入ってしまうシーズンの始まりだった。

併し、今年は気持ちを切り替えて、大いにツーリングを楽しみたいと思い、3月には荷物の積載という問題点などを改良してツーリング仕様に仕上げたCBR250Rで九州を走り、4月からは春らしい日本の風景を訪ね歩いている。

4月23日は、鳥取県若桜町「つく米」の棚田をトライアンフ タイガー800で訪ねたが、まだ雪もあり農作業は始まっていなかった。

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このツーリングは、タイガー800、HONDA NC700Xとベストコンディションに仕上げたツーリング仕様のトライアンフ スクランブラー900が2台の計4台で、いつものメンバーにより一般国道に県道や農道を楽しみながら走り繋ぐ定例ツーリングだった。

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外観から見ればNC700Xとタイガー800を比較したくなるが、同じ270度クランクのエンジンで、鼓動感をはじめ穏やかに日本の道を楽しむのであれば、心地好さでは何ら遜色も無く、むしろ操る楽しさでは面白みのあるスクランブラー900との比較も見過ごすことはできない。しかし、雑誌などでは外観からなのかタイガー800との比較が多いように聞く。


BMW R100RTをタンデムで楽しむ

GW前半の4月29日は、日帰りツーリングでは定番の能登と砺波平野の水田風景へ、BMWR100RTをタンデムで訪ねた。

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季節を肌で感じながら、速さより心地好さを楽しむにはBMW R100RTの落ち着きと大らかさはとてもお気に入りの1台である。タンデムでツーリングを楽しむために、ツアラーを何台か乗り継いでは見たものの・・・。

各社の最新ツアラーモデルに比べればスペック的には比較する意味も無いほど旧式ではあるが、日本の道を楽しむには、高速道、一般道問わず常用速度域+αで流す時のOHVフラットツインの大らかさや穏やかな体感フィーリングは、味わい深くとてもお気に入りの1台である。

パッセンジャーの観点からみると快適性では、色々なツアラーを比較した結果、シートの座り心地や装備の充実など総てに於いてHONDA Gold Wing1800がとても快適のようだが、ツーリングを心地よく楽しむには、R100RTが楽しいようである。

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長閑な風景の中では、R100RTの穏やかなエンジン特性は、まさに速さより心地よさを実感できるし、排気音も穏やかで長閑な雰囲気にはとても似合っていると思う。

BMWは他にR100RSとCSを所有しているが、特にお気に入りのR100RTは、タンデム仕様としてパッセンジャーの快適性も含み、シートはBMW純正オプションのコンフォートシートに変更して、シートレールの補強とリアカウルの内側にサブフレームを組み込んで、トップケースとリアキャリアを用途に応じて換装できる仕様としている。

パニアケースは純正の縦割れより、小物の出し入れでも上蓋が開閉式で使い勝手が良く、転倒など万が一の場合でも車体に優しいダール製を選び、エンジンから足回りに至るまで、より心地よくR100RTを楽しむ為、各部に手を加えている。

日帰りツーリングの定番、能登へ

今回はパッセンジャーからの目線で、色々な風景がメモ代わりのように写真に撮られていた。
ライダーとは全く違う目線の写真は、R100RTの穏やかさや落ち着きが影響していると思えるし、止まって眺めたい風景でも状況により止まる事の出来なかったところなどは、メモ風に記録が残っているのは有り難いことだ。

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五箇山トンネル手前には残雪があったがトンネルを抜けると、春らしい風景が目に映った。

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城端から福光を抜ける田園風景は、農作業が始まり水を湛えた水面には風も無く、写り込む景色がとても綺麗なので、ルートは毎回適当だがこの季節は必ず出向く処でもある。

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農作業中のトラクターを眺めるのも楽しく、ツーリング途中に色々な農作業中のトラクターや珍しいトラクターが目に入れば、足を止めて観ているのが面白く、色々なトラクターの写真を撮ってくることが多くてよく笑われるが、気を利かせてか何枚かトラクターの写真があった。

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山桜が綺麗な景色は葉桜になっていたのでルートを変えて巨大な風車の傍を通ってみた。

風車1.jpg 風車2.jpg

千枚田はGW前半の影響もあり、駐車場は満員御礼状態だったので立ち寄らず素通りした。

能登からの帰り道は、この季節には砺波平野が綺麗に一望できるお気に入りポイントへ向かった。

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展望台からR156へ向かう途中、畦が丸く綺麗に作られた水田を横目で見ていたがメモ代わりに撮ってあった。

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自然と触れ合い、春らしい日本の風景を眺めながらタンデムツーリングを楽しむ時、落ち着きとゆとりがあるBMW R100RTの心地よさは味わい深く、価値ある大切なバイクだからこれからも楽しみ続けたいと思う。

パートIIへ続く

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