七馬力紀行

カブワールド

クロスカブとカブ・コンプリートを乗り比べる

クロスカブNWJCパッケージ

先日、NWJ南店にてカブ110NWJCコンプリートと同じフロント周りのクロスカブを見かけた。スタンダードのクロスカブは、メーター回りとヘッドライトの取り付け位置には何となく違和感があったが、ごくごく自然な感じで巧くまとまっていた。

クロスカブで何をやっているのだろうと、高田さんにお尋ねすると。
十人十色の楽しみ方で様々なフィールドをロングツーリングや旅で思うように楽しむのであれば、カブ110NWJCコンプリートが絶対だが、日帰り程度のチョイ乗りを楽しむならばクロスカブも悪くないと思う。しかし、ヘッドライトが低いフロント周りはイタダケナイからね・・と返事が返ってきた。

パッケージと比較1

積載はせいぜい30L前後のトップケースを使うことを前提にされていて、スタンダードのクロスカブと乗り比べてみると、同じクロスカブとは思えない走りの気持ち良さだった。

それは、速さより心地よさで走り続ける楽しさをテーマに、NWJCが得意とするバイク乗りとしての実体験をフィードバックした、NWJCパッケージに変更されていることが容易に判る。

パッケージと比較

そんなクロスカブNWJCパッケージ仕様をお借りして、私のNWJCコンプリートのリアキャリアやトップケース・サイドラックなどをそっくり移植して、ロングツーリングを前提にした積載状態にすると、カブ・コンプリートとどんな違いがあるのか乗り比べて見たくなり、ツーリングに出かける話がまとまった。

いつものメンバーと比較試乗へ

早速、いつものメンバーのKさんとNOMUくんと私の3人で、乗り比べツーリングに出かける事にした。

薄墨桜

実は、3人とも、17インチのタイカブ(125cc)でキャンプ道具など積み込みツーリングを楽しんでいた経緯がある。現在は、カブ・コンプリートを存分に楽しみ、バイクとの会話による一体感を楽しめるスクランブラーNWJC2014仕様などのビッグバイクも楽しんでいる。

Kさんは、WAVE 125 iにダールのサイドパニアを装着してツーリングを楽しんでいた。

ウェーブ125ダール仕様

NOMUくんは、DREAM 125からJA07型カブ110(17インチ)にJIVIのトップケース(46L)を装着し、通勤に使用したりツーリングを楽しんだりしていた。

私は、DREAM 125・JIVIのトップケース(46L)を装着したり、ダールのサイドパニアを装着したりして通勤やツーリングにも使用したのち、JA07NWJCプロトタイプに乗り換えてツーリングを楽しんだりしていた。

ドリーム125

其々が、17インチのカブに沢山の荷物を載せて何度もツーリングに出かけた。しかし、荷物を載せるとブレーキの効き具合や安定感に不安があるから、荷物を満載にしても安定した走りで、一般道ならビッグバイクと比べてもそん色なく楽しめる、14インチのカブ110 NWJCコンプリートに乗り換えたのだった。

仕事に追われて暫らくロングツーリングに出かけていないKさんは、ロングツーリングの時と同じくらいの荷物を満載にしたカブ・コンプリートで、気分だけでもロングツーリング風に楽しみたい、と参加。

Kさん

ここ暫らくは通勤快速としてのみの使用で日頃のメンテナンスを怠っていたNOMUくんは、アルミトップケースの中に荷物を満載にしたカブ・コンプリートでの参加。

NOMU

クロスカブにカブ・コンプリートと同等の荷物を満載にして走るとどうなるのだろう?期待と不安が入り混じってはいたが、車両を乗り換えながら、各々が自分なりに楽しむ事にした。

NWJCオリジナルのフロントキャリアが装着されたクロスカブは、見た目がハンサムで格好良いと思う。跨った印象は、新鮮な感じはするがシート高が高くてハンドルも高くて開いている、まるでオフロードバイクみたいな感じだ。 

走り始めると、同じ17インチのドリーム125に荷物を満載した時には、直線道路の轍や凸凹を越えても、車両が不安定になる事があったが、クロスカブは、特に不安を感じること無く走ることが出来た。
ドリームよりも直線では数段階、安定しているように感じた。

ブレーキはドリームよりは効いている気がするが、少し効きが悪いように感じた。カブ・コンプリートと比べると、明らかに制動距離は長くなるから、荷物を積載した時には注意が必要なところだと思う。

クロスカブ2

峠道に入ると、上り坂ではカブ・コンプリートと比べると、少し力不足を感じた。NOMUくんのメンテナンス不足によるカブ・コンプリートと同じくらいの走り、という感じだった。

しかし、カブ・コンプリートと同じいつものペースで先行すると、九十九折れや、少し速いペースで走れる連続したコーナーでは、フロントは曲がろうとするが後ろは荷物を外に持っていかれる感じがある、とメンバー3人とも同じ感想だった。

ワインディング

気負うこともないカブ・コンプリートのペースでも、クロスカブでは安定感の違いなのか無意識の内に緊張して体が硬くなっていることに気付き、長時間は楽しめない気がする。

クロスカブのサイドスタンドは頂けない

出発前の準備段階で、センタースタンドで停めてあったクロスカブに、7月に東北へツーリングに行ったのと同じ量の荷物を積み込んだ状態で、センタースタンドを外して、サイドスタンドを出し、車両を左へ傾けると・・・オオッと!サイドスタンドを軸にして、車両は傾き続け、フロントタイヤが地面から浮いてしまったではないか!

カブ・コンプリートなら、積載状態のまま砂浜でもサイドスタンドが使える使い勝手の良さからは想像もできない不安定さにはビックリ!走り出す前や、車両に跨る前に、危うく転倒するところであった。

砂浜サイドスタンド

このサイドスタンドは、頂けない。ツーリング中に気軽にバイクを停められない、積載状態では毎回センタースタンドを立てるという不便さで大きな不安を惹起させる。

パーキングブレーキが付いているにも関わらず、路面の傾斜を含めて安定した場所を探さなければバイクを停められないなんて・・・。

サイドスタンド比較

カブならではの取り回しの良さのはずが、特に積載状態では、サイドスタンドの不安定さとシート高の高さも相まって、取り回しには注意が求められる。

総評

ドリームの印象を引き摺って荷物満載のクロスカブの試乗に挑んだが、思った以上に直線では安定感があったので、意外だったが、トップケースとサイドラックに振り分けた荷物の積み方も影響しているように思う。

しかし、荒れた路面でのコーナーではクロスカブとカブ・コンプリートの安定感には歴然の差があり、ドリーム125にも似ている走りを思い出させることがあった。

クロスカブ1

クロスカブの純正アクセサリーには大型キャリアが無いのは、サイドスタンドの安定感の無さが物語っているように、小さなキャリアに載せられる程度の荷物で楽しむバイクだということも納得できた。

温見峠

カブ・コンプリートでは、何ら不安を感じる事のなさは、高田さんが云われる「バイク屋のバイク乗りが自ら楽しむために企画した」ことこそが、速さより心地良さで走り続けて楽しむことが出来るベースになっているのだと改めて確認する事になった。

コンプリート4台

カブ・コンプリート並みの積載状態で、長時間・長距離を走るのでなければ、スタンダードのクロスカブとは走りに違いのある、見た目がハンサムで格好良いクロスカブ NWJCパッケージも楽しめそうだ。

レポート:村田

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