メンバーコラム

バイクは健康療具

2018-02-16

XR230TM(ツーリングマスター)始動

昨年末、待ちに待ったXR230用のツーリングキャリアが出来上がり、続いて、ウインドシールドの試作も出来上がった。これで、安心して心地良くキャンプツーリングに出かけることが出来るようになった。

いつものメンバーのKさんのXR230も同じ仕様になったので、高田さんのSL230ツーリングマスターと一緒にキャンプツーリングに出かける予定を立てた。

そして、たまたまNWJC南店に遊びに来ていたRBRの乳深さんも、XR230旅仕様の1号車を借りて一緒に出掛けることになった。

人とバイクのトータルバランスが優れていると

今回のツーリングでは、峠道を走行中いきなり前タイヤがパンクしてしまった。トップケースとサイドバックを装着して、キャンプ道具を満載にした車両だったので、普通だったら転倒していたかもしれない。しかし、幸いにも転倒せずに乗り切ることが出来た。

私のXR230が、高田さんのSL230と同じ仕様のツーリングマスターとなっていたからだと思う。

この仕様は、荷物を満載にした状態でも走り続けることを楽しむ為に、トータルバランスが整えられている。だから、パンクしても即座に転倒するような挙動が起きなかったのだ。そして、旅を楽しむという「ゆとり」のあるライディングをしていたから、冷静に対処出来たのだと思う。

運が良かったとか私の咄嗟のライディングが良かったとか、そういうことではなく、バイクと人が人車一体となったトータルバランスの高さに救われた。

荷物を満載にした大型バイクで、少し気負った走り方をして、同様のハプニングが起きていたとしたら・・・。

パンクについては、1km程走ったところにあった道の駅で、RBRの乳深さんにも協力して頂き修理する事が出来た。しかし、このハプニングと日本列島にやって来ていた数年に一度の寒波と強風の為、キャンプは中止して、ビジネスホテルに宿泊することになった。

ダウンサイジング年齢

最近、カブ110 NWJCコンプリートやXR230、SL230ツーリングマスターが、健康療具として機能するのを、目の当たりにしたり、自らも実体験する機会が多くなっている。

今までは、ゴールドウイングを始めとする大型バイクに乗り、私にとっては身に余る性能に対して、挑み、無理矢理乗りこなそうとして四苦八苦するような楽しみ方が、普通であるように心がけていたように思う。実際には無理があるので、普通に楽しいわけでは無く、バイクに乗るトレーニング的な意味合いが、年々強くなって来ていた。

最近は、背伸びしないで小型で軽量なバイクを使いこなして楽しむ、そういうツーリングがとても充実しているように感じている。バイクとの接し方が、年々変わっているように思う。ライダーとして劣化してきているのだろうか、それとも熟成してきているのだろうか。私としては後者であってほしいと願っている。

「健康療具」の変化

バイクは危険で野蛮な乗り物だというのが、世間での一般的な受け取られ方であるように感じる。しかし、バイクを楽しみ続けているライダーは、バイクは健康療具だと実感していると思う。

私が、バイクは健康療具だと言うことを一般的に受け入れてもらいたいと思い始めた当初は、大型バイクに乗り、バイクを操る過程で生じる様々な経験が、ライダーを心身共に健康にして行くというような考えだったと思う。

その頃は、体力や集中力や忍耐力等々をフルに活用して、脳に刺激を与えて活性化させる、というようなことがメインであったように思う。バイクを通じて脳に量的に沢山の刺激を受けさせることが、バイクが健康療具として機能する中心だと思っていたと思う。

しかし、年齢とともに体力が低下するなど、無理をするのが億劫になって来た中で、その考え方は健康療具の一部分でしかないと思うようになった。バイクに乗る時に生じる刺激の量ではなく質的なものの大切さについて考えるのが主となって来た。

何が大切なのだろう

バイクが健康療具としての効果を発揮して、ライダーが心身共に健康になるには、何が大切なのだろう。体力や体格に恵まれたライダーだけではなく、老若男女を問わず、楽しくバイクとの時間を過ごすには、何が大切なのだろう。

私はバイクを楽しむ中で、バイクとの会話を通じて、心身共に健康になって行くように感じている。バイクの持つ療具としての機能は、コンディションが整ったバイクとの会話の中に隠されているように感じている。

だから、バイクとの会話について考えることで、大切な物事について考えてみようと思う。

道具として大切なこと

例えば、病院のリハビリ器具の可動部の動きが渋くなってしまったとしたら、どうだろう。期待通りの意味のあるリハビリを行えないのは容易に想像がつく。しかし、実際の医療現場でも、動きが渋くガタのあるものが使われていたりする。日々キチンとメンテナンスされて、期待されている最高の機能を維持している道具は少ないと思う。それなりに使えるが本調子ではないものが多いような気がする。

バイクも同様で、バイクの楽しみ方が十人十色であるのと同時に、バイクのコンディションも十人十色だ。残念なことに、コンディションが整っているバイクの方が少数派のように思える。本人に自覚があるのか不明ではあるが、不調であることが乗り味と勘違いしているライダーは意外と多い。

経験のあるライダーも多いと思うが、バイクのコンディションが崩れていると、コンディションの悪さに対して無意識に身体が反応してしまうから、知らず知らずの間に肩こりや腰痛を引き起こしてしまうから要注意だ。

それに引き換え、コンディションの整ったバイクと会話を楽しんでいると、自分の体調の悪さを感じ取ることが出来るようになる。まるでバイクが健康診断してくれているように思えてくる。

バイクが健康療具として機能するには、たとえ調子が悪いと感じなくても、定期的なメンテナンスを行って、コンディションを整えておくことが欠かせないと思う。

ダウンサイジング効果

基本的なことだが、リハビリを行う上で、器具の扱い方や装着の仕方を間違えていたら、療具としては機能しない。そればかりか、身体を痛めてしまうこともあり得る。

心身共に辛い時に、大型バイクで出かけて、体力と精神力に任せて無理矢理ツーリングを終えることが出来ると、達成感を一入感じることが出来る。精神的には満足感があったりする。しかし、翌日以降に、その無理した代償を身体的に払うことになったりする。

効果効能は、其々異なると思うが、簡単で分かり易いものであることも大切だと思う。カブ・コンプリートやXR230TMは、走り続けるのが楽しいバイクに仕上がっているから、体調が悪くて楽しめないだろうと思って出かけたツーリングの最中に、バイクを楽しんでいる自分に気付き体調もいつの間にか良くなっていて驚くことがある。

大型バイクと比べて、カブ・コンプリートやXR230TMは、健康療具としての幅が広いように感じる。ゆとりを感じられるような楽しみ方、速さより心地良さで走り続けて、旅を楽しむツーリングスタイルが、そういう幅を作り上げているような気がする。

今回のツーリングでパンクというハプニングを乗り切れたのも、コンディションが整って、トータルバランスが優れたXR230TMに乗って、ゆとりのあるツーリングスタイルで楽しんでいたからだと思う。

バイクを楽しいと感じ、バイクを楽しみ続けたいと願うと、ダウンサイジングするのは、自明の理であるように思う。

皆さんには、愛車の健康診断を受けて、コンディションが整った愛車を駆り、愛車との会話を楽しみ、心身ともに健康に過ごしてほしいと願う。

RBR乳深さんのブログも是非ご覧ください。
→2018 2/15【 NWJC 「XR230旅仕様」で、冬の南紀を走る 】

2018-02-16
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