メンバーコラム

バイクは健康療具

2014-04-28

スクランブラーを愉しむ その1

昨年の走行距離は約22,000km その2

平成25年は、カブ110 NWJCコンプリートを愉しんだ時間が一番長かった。一方で、一番長い距離を走ったのはというと、スクランブラーの約8,000km(36%)だった。スクランブラーに乗り始めてから今年の3月で8年が経過した。総走行距離も58,000kmを越えた。付き合いも一番長く、私にとってスクランブラーは特別な存在だ。

キャンプ1

今年の初キャンプはスクランブラーで出かけることになった。いつもながら、スクランブラーでのツーリングは心地良いなあと思う。スクランブラーに乗っている時は、カブで感じるのとは何か異なった魅力とか充実感を感じている。そこで、スクランブラーに乗っている時に感じるものについて考えてみることにしよう。

スクランブラーとの会話?

スクランブラーに話しかけると、会話の話題や内容が、上手く言えないけど、スクランブラーへの話しかけ方みたいなものがカブ110 NWJCコンプリートに対する時とは違う感じがする。

会話の方向性みたいなものは同じだけれど、カブ110 NWJCコンプリートとの会話は、どちらかと言うとタメ口で話していると言えば良いのだろうか?幼馴染と話している感じに似ていて、気軽に話している感じがした。

カブ110NWJCコンプリート

スクランブラーの場合はと言うと、少し丁寧語が混じる感じがする。悪く言えば少し気軽さがないと言うか、良く言えば緊張感を持って会話していると言うか、そんな感じだと思う。でも、他人行儀ではなくて、身近な存在でもある感じだ。

路面状況が極端に悪くて車輌が大きく暴れ出した時、カブ110 NWJCコンプリートだと、少し雑だが力任せに車輌の動きを抑えることが出来る。スクランブラーだと抑えようと思うより、大きく暴れださないように、丁寧な操作が必要になる。

だからと言って、一日中走り続けても、嫌な疲れがあるわけではない。むしろ心地良い疲れだったりする。何故なんだろう?不思議だなあと思う。

私とスクランブラーとの8年間を少し擬人化して振り返って考えてみることにしよう。
初対面のスクランブラーは…

スクランブラーとの付き合いも早いもので8年になる。8年前にスクランブラーが登場した時、カタログ写真を見て一目惚れした。それまでは '02ボンネビルT100と6年間付き合っていて、とっても気に入っていたんだけど、写真に写っているスクランブラーは、それ以上の存在(さらに私のバイクライフを豊かにしてくれる存在)になる!と主張していた(私をそういう妄想に浸らせた?)。

ボンネビルT100

ところが、新車で納車された時のスクランブラーはと言うと、お世辞にも「いいヤツ」ではなかった。カタログや雑誌を見ると、とても「いいヤツ」っぽかったのに…。「'02ボンネビルT100(800cc)から乗り換えたのは失敗だったかも…。」と思ってしまうくらいだった。

ポジションも悪くて、力強さも無くて(900ccもあるのに…)、このバイクに乗って、ボンネビルのように楽しく日本中を旅できるのだろうか?と不安にもなった。実際に、ノーマルのまんまで、いろんな場所へツーリングに出掛けてみたけど…、やっぱり乗り難かった…。

ハンドルがシートから遠くて開いている感じだから身体は疲れるし、沢山の荷物を積載した場合、安定した状態で固定出来なかったので、高田さんから大きなタンクバックを借りてツーリングしたこともあった。

大きなタンクバッグ

大学時代に乗っていたブロスのエンジンフィーリングを大きくした感じの鼓動感、それだけがお気に入りのバイクだった。しかし、付き合い始めた頃のスクランブラーの悪いところばかり思い出しても仕方が無い。良いところも思い出してみよう。

クラッシックスタイルは魅力的?

最新のバイクには電気制御の部品が沢山付いていて、バイクの方が私の会話に合わせてくれたりする。話しを合わせてくれるから良いじゃないか、と思ってしまうけど、良いことばかりではないようだ。バイクを操る楽しさが分かるようになると、会話の合わせ方が過剰なバイクは変なバイクだと感じてしまうようだ。

自分が操作ミスをしても、バイクがニコニコ顔で「いいよ、いいよ大丈夫。」と言ってくる感じで、車輌を傾けて行き、深いコーナーを曲がりきれてしまったりすると、思春期ライダーのように「俺って凄いぜ!」とは思わずに、「本当に大丈夫だったのかな?」という疑念が生まれて、「ミスしているのに大丈夫と言う、こいつ(バイク)を信用しても良いのか?」という不信感が芽生えてしまったりする。

幼年期~思春期ライダーにとっては心強いと思われる電子制御装置も、ライダーとして成長して操る楽しさを知るようになると、バイクを操る邪魔をされていると感じるようになるらしい。「いいヤツ」っぽいけど腹の中では何を考えているのか分からない。そんな感じかもしれない。

私もいつものメンバーもそうだけど、最新型の電子制御装置付のバイクから、最新型だけどクラッシックな風合いのトライアンフ・ボンネビルやスクランブラー、BMWのOHVエンジンのRシリーズに乗り換えたライダーは多い。ツーリング先では、同じような経験をしているライダー(最新型のBMWツアラーを手放してクラシックスタイルのバイクに乗り換えたライダー)に出会うことが少なくない。

OHV

新車のスクランブラーは、クラシックなスタイル(雰囲気)や乗り味はそのままに、最新の技術と信頼性の高い日本製の部品が多く使われて作り上げられた車輌だが、ひと癖もふた癖もある感じだった。しかし、癖はあるけど素直で分かりやすい性格だからか、最新の電子制御装置満載の面従腹背的ツアラーよりも安心して付き合える感じはした。

270°クランクの鼓動感とクラッシックスタイルが醸し出す安心感。スクランブラーが「こいつは根っから悪いヤツではないようだ」と思えたので、付き合い続けることにした。

不治の病 コダワリ病によって魅力的に

高田さんの話の中に、ライダーの目線とメカニックの感性という言葉がある。実際にスクランブラーに乗って、会話をしながらスクランブラーのことを理解し、スクランブラーの個性を無くさないようにしながら、私たちがスクランブラーと会話し易いように、メンテナンスとモディファイという翻訳機を提供している。

高田さんはバイクを楽しみつつライダーを楽しませる技を研鑽するというコダワリ病に罹患されている。また、奥の深いコダワリ(乗り手に合わせる幅の広さ)に毎回感動している。

スクランブラー3台

この不治の病「コダワリ病」により、スクランブラーの進化には8年分の経験が詰まっている。だから、スクランブラーの進化を階段に例えると、新車の状態が地面だとすると、初期モデルのNWJC試乗車スクランブラーは、現在も進化中で「NWJC 2014仕様」になっていて、とても高いところまで昇って来ている。

新車時のノーマル状態から、1日中走り続けてもまだ走り足りないと思える「心地良さ」が持続する状態まで。私やいつものメンバーは皆、様々なパターンでスクランブラーの変化を、一段一段と階段を昇るように体験してきた。

私は、この階段を一段一段と昇るごとに、スクランブラーのことが分かり、スクランブラーを通してバイクという乗り物についても分かるようになって来た。まるで親友と遊びながら日本の社会を知るように。

キャンプ2

出会った時の印象は悪かったけど、いつの間にか、スクランブラーは「いいヤツ」になった。私自身もスクランブラーの変化を感じ取れるように、ライダーとして成長することが出来た。

最初の頃はちぐはぐだった関係も、相手のことを知ることで、息のピッタリ合った「相棒」とも呼べるような魅力的なヤツになった。

この8年間でスクランブラーと私の関係が良い関係になって現在も続いているから、充実した会話と時間を過ごせるのだ。「相棒」スクランブラーと素敵な時間を過ごせて、私はとても幸せだと思う。

2014-04-28
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